エアライン, 官公庁, 空港 — 2019年8月22日 12:52 JST

羽田の米国路線、24便増 20年3月の発着枠配分で

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 国土交通省航空局(JCAB)は8月21日、羽田空港の昼間時間帯発着枠について、米国路線分を日米12枠(便)ずつ計24枠を新たに配分したと発表した。同日開かれた日米の航空当局間協議によるもので、夏ダイヤが始まる2020年3月29日から航空会社が増便できる。既存の日米5枠ずつと合わせると、米国路線の昼間時間帯発着枠は17枠ずつに増える。

米国路線の増便が決まった羽田空港=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 羽田の昼間時間帯は午前6時から午後10時55分まで。今回配分された昼間帯の発着枠に加え、午後10時から翌日午前6時55分までの深夜早朝時間帯には、日米1枠ずつが配分されており、両時間帯を合わせると2020年の夏ダイヤで米国路線は日米18枠ずつ計36枠になった。

 発着枠は出発と到着を合わせて1枠としてカウントしている。36枠を便数で表記する場合、1往復をセットで数えると36便(36往復)、片道ずつ個別の便として数えると72便になる。

 米国側の配分は、9日に米国運輸省(DOT)が正式決定済み。最多がデルタ航空(DAL/DL)の5枠、ユナイテッド航空(UAL/UA)が4枠で続き、アメリカン航空(AAL/AA)が2枠、ハワイアン航空(HAL/HA)が1枠となった。ユナイテッドは全日本空輸(ANA/NH)、アメリカンとハワイアンは日本航空(JAL/JL、9201)と提携しており、日本に提携先がないデルタに優先配分された。

 デルタは現在のロサンゼルス線とミネアポリス線に加え、成田発着のシアトル線とデトロイト線、アトランタ線、ポートランド線、ホノルル線を羽田へ移管。成田からは撤退する。ユナイテッドは現在のサンフランシスコ線に、シカゴ線とロサンゼルス線、ニューアーク線、ワシントンD.C.線の4路線が加わる。アメリカンは現在のロサンゼルス線に、ダラス線とロサンゼルス線を加える。ハワイアンは現在のホノルル線(週11往復)とコナ線(週3往復)に加え、ホノルル線を週7往復増便する。

 日本側12枠の配分は最終決定していないが、ANAとJALに6枠ずつ配分される見通し。

関連リンク
国土交通省

20年3月の国際線増枠
羽田発着枠、ANAに13.5枠で最終調整 格差是正に終止符(19年8月20日)
羽田空港、20年夏ダイヤから新経路 国際線、年3.9万回増便へ(19年8月8日)
ユナイテッド航空、羽田4路線新設 20年3月発着枠増枠(19年8月17日)
ハワイアン航空、羽田-ホノルル増便 夏ダイヤから(19年8月16日)
デルタ航空、成田撤退 羽田に20年3月集約、ソウル-マニラ開設へ(19年8月12日)
羽田米国枠、デルタ航空が最多 米運輸省、12枠暫定割り当て 20年夏(19年5月17日)

16年10月の国際線増枠
米運輸省、羽田昼間便を正式決定 ミネアポリスなど5路線(16年9月5日)
羽田の米国昼間帯、ANAに3枠 JALは2枠、深夜もANAに(16年4月26日)

14年3月の国際線増枠
羽田昼間発着枠、全日空11枠、日航5枠 国交省、将来の歪み懸念(13年10月2日)

13年3月の国内線増枠
羽田発着枠、全日空8枠 日航は3枠で決定(12年11月30日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post