エアライン, 官公庁 — 2019年6月15日 00:20 JST

国交省、エアアジア・ジャパンなど3社処分 パイロット飲酒問題

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 国土交通省航空局(JCAB)は6月14日、パイロットに対する乗務前のアルコール検査でアルコール値が国の基準を大きく超えるなど、飲酒問題が発覚したエアアジア・ジャパン(WAJ/DJ)とバニラエア(VNL/JW)、エアージャパン(AJX/NQ)の3社に対し、業務改善勧告や乗務停止などの処分を行った。

業務改善勧告を受けたエアアジア・ジャパン=PHOTO: Youichi KOKUBO/Aviation Wire

 エアアジア・ジャパンでは、3月6日の中部(セントレア)発台北(桃園)行きDJ803便に乗務した副操縦士が、酒気帯び状態で乗務していた。JCABは副操縦士に対し、乗務停止60日間の処分を下した。会社に対しては業務改善勧告と安全統括管理者への警告を行い、7月5日までに再発防止策を報告させる。

 ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のバニラエアでは、4月8日に羽田発着で実施した試験飛行のJW9051便で、機長と副操縦士が社内規定で定められた乗務前のアルコール検査を忘れて乗務していた。JCABは機長を文書警告、副操縦士を文書注意とした。会社に対しては厳重注意し、7月5日までに再発防止策を報告させる。

 同じくANAHD傘下のエアージャパンでは、3月15日の国際線に乗務予定だった副操縦士(当時)から乗務前にアルコール反応が検出され、羽田発香港行きNH821便のパイロットを交代させ、出発が定刻より9分遅れた。JCABは副操縦士に対し、乗務停止90日間の処分を下した。会社に対しては、4月9日付で業務改善勧告を行っている。

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