エアバス, エアライン, 機体 — 2019年5月27日 14:23 JST

デルタ航空、A330neo初号機受領 成田8月就航

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 エアバスは、デルタ航空(DAL/DL)向け初号機となるA330-900型機(A330neo、登録記号N401DZ)を仏トゥールーズで引き渡した。7月から運航を開始する。

デルタ航空のA330-900初号機=PHOTO: F. Lancelot, Master Films/Airbus

 デルタはA330-900を35機発注済み。4クラス281席を設定し、ビジネスクラス「デルタ・ワン スイート」は29席、プレミアムエコノミー「デルタ・プレミアムセレクト」は28席、足もとが広いエコノミークラス「デルタ・コンフォートプラス」は56席、エコノミークラス「メインキャビン」が168席となる。

 運航開始は7月で、シアトルを拠点とし、上海とソウル(仁川)、成田の3路線に順次投入する。上海線には7月1日から、ソウル線には8月1日から、成田線には8月31日から、それぞれ導入を予定。2020年夏ダイヤで予定している羽田空港の増便枠で申請し、米国運輸省(DOT)が暫定的に割り当てたシアトル-羽田線も、A330-900での運航を計画する。

 A330-900はA330の改良型「A330neo」の1機種で、A330-300の後継機。A350 XWBの主翼技術を取り入れ、ロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000と空力特性の改善で、1座席あたりの燃費を改善する。

 主翼は従来の60.3メートルから64メートルに大型化。翼端に装備して燃費を改善する「シャークレット」は、A350の技術を取り入れた。客室はA350のものをベースとし、大型化した手荷物収納棚やLED照明などを採用した新内装「エアスペース」を取り入れる。

 エアバスは2018年11月から、A330-900の引き渡しを開始。初号機(CS-TUB)は、ローンチオペレーターのTAPポルトガル航空(TAP/TP)が受領した。4月末現在8機引き渡し済みで、TAPが6機、エア・セネガル(SZN/HC)とモーリシャス航空(MAU/MK)が1機ずつ導入している。5月に入り、アズール・ブラジル航空(AZU/AD)もリース導入。米大陸の航空会社では初めてA330neoを受領した。

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デルタ航空
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