機体 — 2019年3月6日 09:34 JST

エアバスヘリ、H145最新型を米で公開 新5枚ブレード、20年納入開始

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 エアバス・ヘリコプターズは現地時間3月4日、多用途双発ヘリ「H145」の最新型を米アトランタで開催中のHAIヘリ・エキスポ2019で発表した。新型の5枚ブレードを備え、有効搭載量が150キログラム増加した。EASA(欧州航空安全局)の認証は2020年初め、初号機納入は同年中ごろを計画している。

新型5枚ブレードを採用したH145最新型(エアバス・ヘリコプターズ提供)

 5枚ブレードの採用により、最大離陸重量を3800キログラムに引き上げ、有効搭載量を機体の空虚重量と同等に改良。メインローターはベアリングのない新設計で、メンテナンス作業を容易にしたという。また、ローターの直径が小さくなり、従来よりも狭いエリアで運用が可能になる。

 これらの改良で乗客と乗員の乗り心地を向上。またワイヤレスの機上通信システム「wACS(Airborne Communication System)」の統合により、飛行中もリアルタイムでの相互接続を可能とし、シームレスなデータ通信を実現したという。

 今回の改良は、現行のH145の顧客にも改修オプションとして提供する。

関連リンク
Airbus Helicopters
エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン

エアバスヘリ、18年の納入356機 受注は381機(19年2月12日)
エアバス・ヘリコプターズ、神戸空港に格納庫増築(18年12月3日)
エアバス・ヘリ、高速実証機Racerの基本設計審査終了(18年10月19日)
海上保安庁、H225スーパーピューマを追加発注(18年4月26日)