エアバス, エアライン, 機体 — 2019年1月30日 19:12 JST

エアアジアX、関空-米西海岸検討 イスマイルCEO「A330neo受領後に」

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 エアアジアX(XAX/D7)のベンヤミン・イスマイルCEO(最高経営責任者)は1月30日、現在発注しているエアバスA330neoを2020年に受領後、関西空港と米西海岸を結ぶ路線を検討する意向を示した。サンフランシスコとロサンゼルスを軸に検討する。

A330neo受領後に関空-米西海岸路線を検討するエアアジアX=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 関空でAviation Wireの単独インタビューに応じたイスマイルCEOは、「A330neoは来年引き渡しが始まる予定だ。現行のA330ceo(A330従来型)では関空から西海岸に飛べないが、A330neoはサンフランシスコやロサンゼルスに届く」と述べ、西海岸就航を目指す。

 エアアジアXは2017年6月28日に、関西-ホノルル線を就航させた。既存のクアラルンプール-関西線を、日本からの以遠権を用いてハワイへ延伸した。エアアジアグループ初の米国路線で、日本からハワイへ向かう初のLCCによる直行便となった。

 イスマイルCEOは、「ホノルル線は非常に重要で、業界に衝撃を与えた。安価にホノルルへ行け、ブランドとして成功している」と強調。「西海岸を次のステップにしたい」と意欲を見せた。

 具体的な就航時期については、「A330neoを受領後に考えたい」と述べるにとどめ、当初は既存路線のA330-300(2クラス377席:プレミアム・フラットベッド12席、エコノミー365席)をA330neoで置き換え、新路線にはその後導入するとみられる。

 エアアジアXは、2018年7月にロンドン近郊で開かれたファンボロー航空ショーで、A330neoを34機追加発注。発注済みの66機と合わせて100機に達した。

 A330neoは、現行のA330-200と同サイズのA330-800(標準座席数3クラス257席、最大406席)と、A330-300とサイズが同じA330-900(3クラス287席、最大440席)の2機種で構成。エアアジアXの発注は、すべてA330-900となる。

 エアアジアXは、1月30日に台北-関西線を開設。クアラルンプール-台北線を台湾から日本への以遠権により延伸するもので、週4往復運航する。2月28日からは、クアラルンプール-福岡線を週4往復で開設する。また、エアアジア・グループでは、中部空港(セントレア)を拠点とするエアアジア・ジャパン(WAJ/DJ)が、2月1日に中部-台北(桃園)線を1日1往復で開設し、台北を軸にアジアからの訪日需要をグループで取り込む。

*インタビューの詳報はこちら
*関空-台北線就航の記事はこちら

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