エアライン, ボーイング, 機体 — 2019年1月7日 19:56 JST

ANA、787-10国際線投入 アジア路線増強

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 ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下の全日本空輸(ANA/NH)は、3月から受領を始めるボーイング787-10型機を、東南アジアなど中距離国際線に投入する。

ANAが中距離国際線に投入する787-10=17年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAHDは、2015年3月に787-10を3機確定発注。国内の航空会社で787-10を導入するのは初めてで、2020年度までに全機を受領する。当初は国内線へ投入予定だったが、訪日需要が旺盛なアジア路線の増強に充てる。

 787は標準型の787-8、長胴型の787-9、超長胴型の787-10の3機種で構成され、787-10は胴体がもっとも長い。全長は787-9と比べて5.5メートル長い68メートルで、大型機の777-200より4.3メートル長い。設計と部品は787-9と95%共通しており、最終組立はすべて米サウスカロライナ州のチャールストン工場となっている。

 ANAは2004年4月26日、ローンチカスタマーとして787を50機購入すると決定。787-8を36機、787-9を44機、787-10を3機の計83機を発注済みで、787の発注機数としては、世界最多となっている。11月末時点で未受領の機体は787-9が14機、787-10が全3機で、3月に787-10の初号機を受領する見通し。

 787はANAのアジア路線の主力機材で、バンコクとデリー、ムンバイ、ハノイ、プノンペン、クアラルンプール、シンガポール、ジャカルタ、マニラへ就航している。現在787-9を投入しているバンコクやシンガポールなどへ投入する可能性がある。

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