エアバス, 機体 — 2018年11月6日 12:43 JST

A330-800、きょう初飛行

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 エアバスは11月6日に、開発中のA330neoのうち、短胴型のA330-800の初飛行を実施する。ツイッターで公表した。現地時間午前10時30分(日本時間同日午後6時30分)に初飛行する。

*初飛行の記事はこちら

ロールアウトしたA330-800初号機=PHOTO: JB-Accariez, Master Films/Airbus

 A330neoは、現行のA330-200と同サイズのA330-800(標準座席数3クラス257席、最大406席)と、A330-300とサイズが同じA330-900(3クラス287席、最大440席)の2機種で構成。ともにA350 XWBの主翼技術を取り入れ、ロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000と空力特性の改善で、1座席あたりの燃費を改善する。

 主翼は従来の60.3メートルから64メートルに大型化。翼端に装備して燃費を改善する「シャークレット」は、A350の技術を取り入れた。客室はA350のものをベースとし、大型化した手荷物収納棚やLED照明などを採用した新内装「エアスペース」を取り入れる。

 航続距離も延び、A330-200の7250海里(1万3450キロ)、A330-300の6350海里(1万1750キロ)に対し、A330-800は7500海里(1万3900キロ)、A330-900は6550海里(1万2130キロ)飛行できる。A330-800と-900は、99%の共通性を持つという。

 A330-800は、ハワイアン航空(HAL/HA)がキャンセルしてボーイング787-9型機に乗り換えたことで、今年2月から受注ゼロの状態が続いていた。10月にクウェート航空(KAC/KU)が8機発注したことにより、9カ月ぶりに受注を回復した。飛行試験に用いる初号機(登録番号F-WTTO)は、今年2月にロールアウトしている。

 A330-900は、2017年10月29日に飛行試験初号機(MSN1795、F-WTTN)が初飛行に成功。9月26日には、EASA(欧州航空安全局)から型式証明を取得した。

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エアバス・ジャパン

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