エアバス, エアライン, 機体 — 2018年9月18日 06:54 JST

ANAのA380、初飛行成功 ハンブルクで塗装へ

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 エアバスは現地時間9月17日、全日本空輸(ANA/NH)向けA380型機の初号機が初飛行したことを明らかにした。仏トゥールーズを飛び立ったA380は、塗装や内装作業を行う独ハンブルクへ向かった。

初飛行するANA向けA380初号機=PHOTO: H. Gousse, master films/Airbus

 ANAを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は、A380の新造機を3機発注済み。「空飛ぶウミガメ」の意味を持つ「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」と名付け、ハワイの空と海、夕陽をイメージしたデザインとし、青(ANAブルー)と深緑(エメラルドグリーン)、オレンジ(サンセットオレンジ)に仕上げる。

 座席数は4クラス520席で、ANAのホノルル線では初のファーストクラスが8席、ビジネスクラスが56席、プレミアムエコノミーが73席、エコノミーが383席。エンジンはロールス・ロイス製トレント900を採用した。初号機と2号機は2019年度4-6月期(第1四半期)に、3号機は2020年度4-6月期に受領する見通し。

 エアバスは、8月30日に初号機の最終組立が完了したことを発表。ハンブルクでは、客室の装備品取り付けや塗装作業を行う。塗装は12月中ごろまでには終える予定で、2019年3月までに引き渡される見込み。ANAは受領後、パイロットや整備士、グランドハンドリング(地上支援)などの訓練を進め、早ければ1カ月後の4月にも就航するとみられる。

 ANAは今秋をめどに、A380の就航日や運航スケジュールを発表する。17日現在、A380は229機が引き渡し済みで、世界14社の航空会社運航している。

初飛行に向かうANA向けA380初号機=PHOTO: H. Gousse, master films/Airbus

トゥールーズを離陸し初飛行するANA向けA380初号機=PHOTO: H. Gousse, master films/Airbus

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#hawaii24(ANAの特設サイト)
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