エアライン, ボーイング, 機体 — 2018年7月17日 13:55 JST

ANA、8月国内線378便欠航 787エンジン問題、臨時便226便

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 全日本空輸(ANA/NH)は7月17日、ボーイング787型機が使用するエンジンの整備作業の影響による欠航について、8月1日から31日までの1カ月間で、国内線378便を欠航すると発表した。約4万4000人に影響が出る見通し。また、8月繁忙期の予約制限を、17日付で解除する。

*最新情報はこちら
*国際線はこちら

—記事の概要—
累計989便欠航
臨時便226便
改良エンジン年内に

累計989便欠航

787用RR製エンジン整備の影響で国内線378便が欠航するANA=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 欠航の対象となるのは、羽田発着の伊丹と関西、福岡、広島、大分、宮崎の計6路線。このうち、期間中の欠航が最も多いのが福岡線の112便で、関西線の95便、大分線と宮崎線の58便ずつと続いている。

 日付別では、1日が21便で最も多く、1日あたり平均で12便程度が欠航。繁忙期にあたる9日から19日までの期間中では、11日の11便が最多で、平均で7便程度が欠航となる。

 ANAは787のエンジン整備の影響により、7月6日から国内線の一部を欠航。今回の発表分を含め、累計で989便が欠航し、約15万9000人に影響が出る見通し。

臨時便226便

 8月は臨時便226便を設定。自社便での運航のほか、提携するスターフライヤー(SFJ/7G、9206)とソラシドエア(SNJ/6J)も運航する。

 夏休みの繁忙期となる9日から19日までの期間で、羽田-伊丹線や福岡線などを中心とした予約制限を解除する。9月分の欠航については、8月9日までに公表する。

 機材繰りなどにより、貨物便も欠航する。787で運航する羽田-佐賀線と、777で運航する羽田-札幌線の2路線で、8月1日から31日のうち、火曜と水曜、木曜、金曜、土曜の20日間で計40便が欠航となる。

改良エンジン年内に

 整備対象となっているのは、787に左右1基ずつ計2基搭載されているロールス・ロイス(RR)製エンジン「トレント1000」。今年4月に、FAA(米国連邦航空局)とEASA(欧州航空安全局)がRRに対し、航空機の安全性を確保するための整備や改修を指示する「耐空性改善命令(AD)」を出した。

 これに対し、RRは7月17日に声明を発表。現在は点検と、エンジン内部の耐久性回復に向けたメンテナンスを進めており、検証試験が最終段階にあるとした。対策を講じたエンジンは、年内をめどにANAを含めた航空各社に提供できる見込みだという。

関連リンク
【お詫び】ANA国内線の欠航・遅延について(全日本空輸)
Rolls-Royce
ロールス・ロイス
Boeing
ボーイング・ジャパン
European Aviation Safety Agency
国土交通省

ロールス・ロイスの787エンジン問題、改良型を年内提供へ(18年7月17日)
ANA、国内線330便追加欠航 787エンジン問題、繁忙期の予約一部制限(18年7月12日)
ANA、国内線176便欠航 787エンジン問題、13日から22日まで(18年7月9日)
ANA、787エンジン問題で国内線113便欠航 2万人以上に影響(18年7月5日)
RR製エンジンの787、ETOPS運航制限 ANAは影響軽微(18年4月19日)
川重、トレント向けモジュール累計1000台 中圧圧縮機(18年3月19日)
ロールス・ロイス、787新エンジンが認証取得 トレント1000TEN、欧州当局から(17年8月22日)
ANA、787のメキシコ用新エンジン公開 高地に対応(17年2月8日)
ANAの787エンジン不具合、ロールス・ロイスが改良型ブレード供給開始(17年1月27日)
ANAの787エンジン問題、ロールス・ロイス社長「17年初頭に改良型」(16年9月9日)
ANAの787エンジン、19年末までに改良型へ メキシコ用新型は計画通り(16年8月31日)
ANAの787「本当に大丈夫?」相次ぐトラブル、利用者から不安の声(16年8月26日)
ANAの787、エンジン不具合で一部欠航 離陸直後にブレード破断(16年8月25日)