エアライン, 解説・コラム — 2012年12月21日 07:05 JST

日航、新制服をお披露目 CAは鶴丸モチーフ 13年上期から

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 日本航空(JAL、9201)は12月20日、客室乗務員など航空運送事業にかかわる全部門の制服を発表した。2013年上期からグループ内で統一した新デザインに変更する。客室乗務員の制服デザインの変更は、JALと旧日本エアシステム(JAS)が統合した2004年以来9年ぶり。

ジャケット(左)とワンピースを採用したJALの客室乗務員の新制服=12月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

新制服を説明するデザイナーの丸山さん(右端)=12月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 新制服の基本コンセプトは、1. 視認性の高さの実現、2. 清楚で上質なデザイン、3. 挑戦のスピリット、4. コスト削減の4点。JALグループは機体の尾翼や空港の看板にロゴマークの鶴丸を使用して統一性を持たせているが、制服のデザインも利用者からJALグループの社員だと一目でわかるものを目指した。コスト面では質感の維持を前提に素材やクリーニング方法も再検討し、コスト削減を進める。

 客室乗務員と空港などグランドスタッフの制服デザインは、パリ・コレクション出展歴のある丸山敬太氏が担当。その他の制服はJALグループ内の担当部門がデザインした。

 各制服のデザインコンセプトは、客室乗務員が鶴丸をモチーフにJALグループ6社で同一デザインを採用。女性客室乗務員用は濃紺を基調としたジャケットとワンピースを採用し、赤をアクセントとして配した。男性客室乗務員用は腕の動きや脚の屈伸にもフィットするように作られた。

鶴丸があしらわれた客室乗務員の制服のバックル=12月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

鶴丸があしらわれた客室乗務員の制服のベルト=12月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 空港と貨物の一部、有楽町のJALプラザなどで勤務するグランドスタッフの制服は、客室乗務員との一体感を表現するため、紺を基調としたデザインを採用。ジャケットにより異なる業務に対応できるようにした。

 運航乗務員用もJALグループ6社でデザインを統一。利用客が安心や信頼を感じられるよう、黒を基調としたデザインを採用した。形状は従来のものを踏襲しつつ、素材や縫製方法などで機能性を向上させた。

 整備スタッフ用はグレーを基調とし、搭載・貨物スタッフと識別しやすいデザインを採用。搭載・貨物スタッフ用は視認性の高い赤を採用することで安全性に配慮した。

 20日に行われた発表会では、JALの社員がモデルとして登場。全員のヘアメイクを資生堂(4911)が担当した。

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13年上期から導入するJALの新制服=12月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

スカーフや袖に鶴丸があしらわれた客室乗務員の新制服=12月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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