エアライン, ボーイング, 機体 — 2017年5月12日 06:00 JST

プリメーラ・エア、737 MAX 9を8機発注 最大20機導入へ

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 ボーイングは現地時間5月11日、デンマークのプリメーラ・エア(PRI/PF)から737 MAX 9を8機受注したと発表した。カタログ価格で総額9億5000万ドル(約1083億円)。購入権などを設定し、最大で20機を導入する。

プリメーラ・エアの737 MAX 9(イメージ、ボーイング提供)

 プリメーラ・エアは4機の購入権を設定。そのほか、ロサンゼルスを拠点とする航空機リース会社エア・リース・コーポレーション(ALC)からのリースで8機を導入する。

 同社は737 MAX 9で、米東海岸への乗り入れを見込む。

 プリメーラ・エアはデンマークやスウェーデン、アイスランドなど北欧諸国を拠点に、欧州各地に運航している。機材はすべて737で、148席の737-700と、189席の737-800を所有している。

 737 MAXは737の発展型で、新型エンジンを採用した4機種で構成。標準型は2016年1月29日に初飛行した737 MAX 8(1クラス最大189席)で、日本の航空会社も多数導入している737-800の後継となる。このほか、737 MAX 8をLCC向けに座席数を増やした737 MAX 200(同200席)、もっとも胴体が短い機体で737-700の後継となる737 MAX 7(同172席)、胴体がもっとも長い737-900ERの後継機737 MAX 9(同220席)がある。

 737 MAX 9は4月13日、初飛行に成功した。

 また737 MAX 9の胴体を延長し、1列に6席ある座席を2列増やすことで12席上積みする、737 MAX 10Xの開発を検討。開発が年内にスタートした場合、2020年に就航できる見通しで、737 MAXファミリーでは5機種目となり、胴体が最長の機種になる。

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【お知らせ】
画像をプリメーラ・エアの機体イメージに差し替えました。(17年5月12日 19:40 JST)