日本航空(JAL/JL、9201)のボーイング777-300ER型機3機目の退役機(登録記号JA735J)が9月8日夕方、日本発の最終便として羽田を出発し、サンフランシスコへ向かった。退役便は、羽田へ9日に戻るサンフランシスコ発便を予定している。
*ラストフライトの羽田着はこちら。
羽田空港を離陸するJALの777-300ER JA735Jでの羽田発最終便サンフランシスコ行きJL2便=25年9月8日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
退役便となった8日のサンフランシスコ行きJL2便は、羽田空港第3ターミナルの112番スポット(駐機場)を午後4時39分に出発。C滑走路(RWY16L)を同5時11分に離陸した。同便は186人(うち幼児1人)が利用し、パイロット3人、客室乗務員13人の計16人が乗務した。
羽田へ帰着する最終便は、現地時間8日午後0時25分にサンフランシスコを出発するJL1便で、羽田には9日午後3時5分に到着する見通し。JL1便で羽田へ帰着後、ファン向けの「ファイナル見学ツアー」を10月に実施する(関連記事1)。
JALは「ジャンボ」の愛称で親しまれた747-400の後継機として、777-300ERを13機発注。ローンチカスタマーとして、航空会社の立場で開発に協力してきた。現行仕様「W84」の座席数は4クラス244席で、ファーストクラス8席、ビジネスクラス49席、プレミアムエコノミークラス40席、エコノミークラス147席。
3機目の退役により、JALの777-300ERは10機となる。一方、後継機エアバスA350-1000型機(4クラス239席:ファースト6席、ビジネス54席、プレエコ24席、エコノミー155席)は昨年2024年1月24日に就航し、発注済み13機のうち10機を受領済みで、今年度は11機体制となる見通し。
JA735Jは、今年5月31日に就航した成田-シカゴ線初便となるシカゴ行きJL56便に投入された(関連記事2)。また、2016年に開催されたリオデジャネイロ・オリンピック閉会後には、羽田空港へ同年8月24日に同時到着したJALと全日本空輸(ANA/NH)のチャーター機、JALのJL8826便(777-300ER、JA735J)がJOC(日本オリンピック委員会)旗、NH2020便(777-300ER、JA781A)がオリンピック旗(五輪旗)を運んだ(関連記事3)。
JALは777-300ERを13機導入。初の退役機となった4号機(JA734J)は2024年8月20日に退役し、9月19日に日本を離れた。2番目の初号機(JA731J)は、今年5月27日に退役し、8月4日に離日している。
羽田空港で出発準備が進むJALの777-300ER JA735J=25年9月8日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
羽田空港で出発準備が進むJALの777-300ER JA735J=25年9月8日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
羽田空港を離陸するJALの777-300ER JA735Jでの羽田発最終便サンフランシスコ行きJL2便=25年9月8日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
羽田空港を離陸するJALの777-300ER JA735Jでの羽田発最終便サンフランシスコ行きJL2便=25年9月8日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
羽田空港を離陸したJALの777-300ER JA735Jでの羽田発最終便サンフランシスコ行きJL2便=25年9月8日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
関連リンク
ボーイング777-300ER型機「JA735J」ファイナル見学ツアー in 羽田空港
日本航空
ラストフライト
・JAL 777-300ER、3機目が退役 サンフランシスコから羽田へ最終便(25年9月9日)
JA735J
・JAL 777-300ER、退役3機目JA735J見学ツアー 操縦席解説や洗浄体験も(25年8月14日)
・JAL、成田-シカゴ就航 777-300ERで北米・アジアの3国間流動取り込み(25年6月1日)
・JAL、羽田からニューヨーク線復活 植木社長「乗継の利便性高めた」(17年4月1日)
・五輪旗、羽田到着 ANAとJAL機、SKY格納庫に並ぶ(16年8月24日)
JA731J
・JAL、777-300ER初号機が離日「社員みんなが愛していた」(25年8月5日)
・JAL 777-300ER元JA731J、ホノルル経由でロズウェル着(25年8月6日)
・JAL、777-300ER初号機が退役 破綻後の新仕様改修も1番手、元ボーイング試験機(25年5月27日)
・JAL、売却機の「退役整備」とは 777-300ER初号機からは「予備パーツ」(25年6月3日)
・JAL、777-300ER初号機の退役整備開始 21年で8万7615.70時間飛ぶ(25年5月28日)
・JAL 777-300ER初号機、羽田発最終便が上海へ LAから変更、5/27帰着便で退役(25年5月26日)
・JALの777、2機種が羽田に並ぶ 777-300ER国内線投入、200ERは11/12最終運航(23年10月30日)
初の退役機JA734J
・JAL初の777-300ER退役機、白塗りで4号機離日 A350-1000へ世代交代本格化(24年9月20日)
・「未来が過去になっていく瞬間」JAL 777-300ER、きれいな姿で初退役 4号機がラストフライト(24年8月21日)
・「客室乗務員として成長させてくれた」定年迎えるJAL親泊チーフから見た777-300ER(24年8月21日)
・ジャンボより長い胴体意識し操縦 特集・JAL坂本777運航乗員部長に聞く777-300ER初退役(24年8月20日)
・JAL 777-300ER、初退役前に社員が出迎え 機材繰りで20日が4号機ラスト(24年8月19日)
777-300ERの動画(YouTube Aviation Wireチャンネル)
・JAL初の777-300ER退役機 元JA734Jが離日
・JAL 777-300ER 新インテリア初号機の機内(JA738J)
JA701Jはビクタービルをローパスしてロサンゼルスへ
・JALの777-200ER、初号機が離日 ”飛行機の墓場”をローパス(23年5月17日)
・JALの777-200ER、初号機がビクタービル到着 20年10カ月の歴史に幕(23年5月19日)
JA701の動画(YouTube Aviation Wireチャンネル)
・【4K】”飛行機の墓場”をJAL 777-200ER初号機JA701Jがローパス【Victorville】
・【4K】強風のモハベ空港に並ぶJAL 777【飛行機の墓場】
これより先は会員の方のみご覧いただけます。
無料会員は、有料記事を月あたり1記事まで無料でご覧いただけます。
有料会員は、すべての有料記事をご覧いただけます。
会員の方はログインしてご覧ください。
ご登録のない方は、無料会員登録すると続きをお読みいただけます。
無料会員として登録後、有料会員登録も希望する方は、会員用ページよりログイン後、有料会員登録をお願い致します。
* 会員には、無料個人会員および有料個人会員、有料法人会員の3種類ございます。
これらの会員になるには、最初に無料会員としての登録が必要です。
購読料はこちらをご覧ください。
* 有料会員と無料会員、非会員の違いは下記の通りです。
・有料会員:会員限定記事を含む全記事を閲覧可能
・無料会員:会員限定記事は月1本まで閲覧可能
・非会員:会員限定記事以外を閲覧可能
* 法人会員登録は、こちらからお問い合わせください。
* 法人の会員登録は有料のみです。
