エアライン, 企業 — 2015年7月16日 11:41 JST

JALとヤマハ、スマホで空港アナウンス翻訳 羽田で実証実験

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 日本航空(JAL/JL、9201)とヤマハ(7951)は、日本語アナウンスを翻訳し、文字情報を表示するヤマハのスマートフォン用アプリ「おもてなしガイド」を利用した実証実験を、羽田空港のJAL国内線搭乗口で6月から9月まで実施している。

ヤマハのスマートフォン用アプリ「おもてなしガイド」の画面

 おもてなしガイドは、日本語アナウンス音声の翻訳・文字情報を、スマートフォンの画面でリアルタイムに確認できるアプリケーション。対応OSはiOS 7.0以上で、アップルのスマートフォンiPhoneをはじめ、iPadやiPod touchで利用できる。アンドロイド版は現在開発中で、伊ミラノで開催中のミラノ国際博覧会(ミラノ万博)でテストを行っている。

 アプリをスマートフォンにインストールすると、インターネットに接続していなくても、JALの空港旅客係員(グランドスタッフ)が話すアナウンス内容を、文字情報として確認出来る。アプリは英語や中国語以外の言語にも対応しているが、JALとの実証実験は英語と中国語で行う。

 日本語アナウンスを英語や中国語に翻訳して文字情報を表示するほか、日本語のままでも表示できる。ヤマハは自社の特許を活用し、同アプリを「音のユニバーサルデザイン化」として開発。訪日外国人だけではなく、高齢者や聴覚障害者の利用も視野に入れている。ヤマハによると、アプリにはログ(履歴)を残す機能があるため、アプリを起動しておけば、うっかりアナウンスを聞き逃してしまった場合も、内容を確認出来るという。

搭乗口での非英語圏客向けの案内を充実させるJAL=15年7月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ヤマハは実証実験の第1弾を、5月1日からイオンモール幕張新都心店と成田店で開始。JALやイオンモールのほか、東急バスや渋谷センター街でも実施しており、いずれも9月末ごろまで実験を予定している。ヤマハでは9月以降も機能改善などを続け、2016年3月までに次の段階に進めたいという。

 JALでは主な用途として、中国など非英語圏の訪日外国人へのサービス向上を想定している。実証実験の対象便は、羽田発関西行きJL221便と229便。関西方面へ向かう訪日外国人や、関西空港で国際線へ乗り継ぐ乗客などが利用することから、乗客にアプリを使ってもらい、使った感想などのデータを集めている。

 今後は時期未定としながらも、JALでは羽田空港の国際線ターミナルや、英語での対応が難しい地方空港での検証も考えたいという。

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