MRJ, 機体 — 2015年1月14日 11:50 JST

三菱航空機、MRJエンジン始動時の写真公開

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 1月13日に実施したリージョナルジェット機「MRJ」のエンジンの試験運転について、三菱航空機は14日、写真を公開した。

エンジンの試験運転を初めて実施したMRJ(三菱航空機提供)

 MRJは4-6月期の初飛行に向け、開発が進められている。14日は右舷エンジンを初めて始動させ、動力系統や油圧、燃料、空調、電気系統などの各種システムが作動したことを確認した。試験運転は県営名古屋空港のエプロン(駐機場)で実施した。

 MRJが採用するエンジンは、米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製のギヤード・ターボファン・エンジン「PurePower PW1200G」。PurePowerシリーズは、エンジンのファンを低圧コンプレッサーとタービンとは異なる速度で動作させることができるギア・システムを採用しているのが特徴。このシステムと新設計のエンジン・コアを組み合わせることで、燃費と排気、騒音を改善している。同シリーズのうち、PW1200GはMRJ用に開発されたもの。

 MRJは2014年10月18日にロールアウト(完成披露)。型式証明の取得は2017年上期を予定している。ローンチカスタマーとなる全日本空輸(ANA/NH)への初号機引き渡しは、2017年4-6月期となる見通し。

試験運転中のMRJ右舷エンジン(三菱航空機提供)

エンジンの試験運転を初めて実施したMRJ(三菱航空機提供)

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