エアライン, 空港 — 2014年5月21日 16:43 JST

ジェットスター・ジャパン、6月の増便延期 関空拠点化遅れで

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 ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)は5月21日、6月3日に予定していた関西空港の第2ハブ(拠点)化を9日遅らせ、6月12日にすると発表した。同時に実施予定だった増便も延期し、6月3日から11日までの増便分101便、2766人に影響する。

関空の拠点化遅れで6月の増便を延期するジェットスター・ジャパン=13年10月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 増便の延期が決まったのは、成田発着の福岡線、那覇線、関西線と、関西発着の那覇線、福岡線の5路線。9日間に運航予定だった710便のうち、約14%にあたる101便に影響が出る。対象となる利用者には、機内で利用できる2000円分のバウチャー(クーポン券)を配る。

 JJPによると、関空を成田に次ぐ整備拠点とするにあたり、整備を委託する日本航空(JAL/JL、9201)の子会社JALエンジニアリング(JALEC)と業務内容をシミュレーションしたところ、帳票のやり取りなど細かい部分に調整が必要であることがわかったという。マニュアルや手順書の改訂に時間が必要なことから、拠点化延期を決めた。ピーチ・アビエーション(APJ/MM)やバニラエア(VNL/JW)のような、機長不足によるものではないという。

 関空の第2ハブ化は当初、2012年10月を予定していた。JJPでは、国土交通省航空局(JCAB)から厳重注意を受けて以降、整備体制の強化などでこれまでに申請を2回取り下げており、4月にJCABへ3度目となる申請を行った。延期は今回で6回目となる。

 第2ハブ化が実現すると、関空をA320の整備基地として利用できるようになり、夜間整備も可能になる。JJPの計画では、受領済みのエアバスA320型機(180席)18機のうち、最大3機を駐機する。

 また、今回の増便延期に伴い、機材繰りの影響で関西-福岡線2便の出発時間を30分遅らせる。変更期間は6月3日から11日まで。

増便延期対象便(6月3日から11日)
成田-福岡線
GK851 成田(12:25)→福岡(14:25)
GK511 成田(18:30)→福岡(20:30)
GK500 福岡(08:15)→成田(10:05)
GK850 福岡(15:00)→成田(16:50)

成田-那覇線
GK831 成田(07:45)→那覇(10:30)
GK835 成田(13:45)→那覇(16:35)
GK830 那覇(11:30)→成田(14:00)
GK832 那覇(17:15)→成田(19:45)

成田-関西線
GK211 成田(20:30)→関西(21:55)
GK200 関西(07:40)→成田(09:05)

関西-那覇線
GK351 関西(08:10)→那覇(10:15)
GK883 関西(15:00)→那覇(17:05)
GK880 那覇(11:00)→関西(13:00)
GK354 那覇(17:45)→関西(19:45)

関西-福岡線
GK551 関西(06:35)→福岡(07:45)
GK554 福岡(21:00)→関西(22:05)

発着時間変更便の変更後スケジュール(6月3日から11日)
関西-福岡線
GK555 関西(14:50)→福岡(16:00)
GK510 福岡(16:30)→関西(18:20)
*当初計画より30分遅発

関連リンク
ジェットスター・ジャパン

ジェットスター・ジャパン、関空第2ハブ化申請 6月にも稼働(14年4月22日)

【お知らせ】
増便延期対象便と変更便のスケジュール追記と、第1段落の表現を変更しました。(2014年5月21日 17:17 JST)