エアライン, 解説・コラム — 2014年3月21日 09:45 JST

スカイマーク、ミニスカ批判に声明「CAに好評。客乗連加入者いない」

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 スカイマーク(SKY、9204)は3月20日、客室乗務員が着用するミニスカートのキャンペーン用制服について、安全面の懸念や乗客からセクシャルハラスメントを受ける可能性を指摘されていることに対し、乗客と社員の安全性を考慮したものであるとの声明を発表した。

キャンペーン用制服でグリーンシートを披露するスカイマークの客室乗務員=3月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 同制服は、5月31日から就航するエアバスA330-300型機の就航記念で着用するもので、ミニスカートのワンピースと帽子を取り入れたもの。A330が就航する羽田-福岡線、那覇線、札幌線での3路線で、各路線半年間限定で着用する。SKYでは着用は希望者に限定しており、同社の客室乗務員には好評だとしている。

 これに対し、航空会社の労働組合などが加盟する航空労組連絡会(航空連)の職種別専門部「客室乗務員労組連絡会」(客乗連)が2月下旬、国土交通省と厚生労働省に対して意見書を提出。安全面の懸念や客室乗務員が乗客からセクハラを受ける可能性から、制服の見直しを指導するよう求めた。国交省航空局(JCAB)によると、航空連が書面を持参したという。

 JCABの担当者はAviation Wireの取材に対し、ミニスカートを理由に指導監督する予定はなく、客室乗務員が保安業務を適切に実施できているかという視点で、監督していくと述べた。

 SKYには一度だけ質問状が送られてきたが、上記意見書は届いていないという。また、国交省や厚労省からも質問状や意見書は届いておらず、指導も受けていないとしている。また、20日時点で同社客室乗務員の客乗連加入者は確認できなかったという。

 SKYは声明で、客乗連の意見書について「代表者も明らかにされていない団体なので、当社では対応していない」とした。航空連の事務局はAviation Wireの取材に対し、客乗連にも事務局はあるものの、常駐者はいないと回答した。

 SKYでは、「乗客と社員の安全性を考慮した上でキャンペーンを企画した」として、安全性に問題はないと強調した。

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スカイマーク
航空労組連絡会

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