エアバス, エアライン, 機体 — 2013年4月23日 17:33 JST

ロールス・ロイス、IAGからA350用トレントXWB受注

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 英ロールス・ロイス(RR)は現地時間4月22日、ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW)とイベリア航空(IBE)を傘下に持つインターナショナル・エアライン・グループ(IAG)から、18機のエアバスA350-1000型機向けにトレントXWBエンジンを受注したと発表した。カタログ価格で総額16億ドル(約1600億円)。契約には長期サポートサービス「トータルケア」が含まれ、IAGは18機のA350-1000の発注オプションを有している。

A380に搭載されたトレントXWB=11年10月 PHOTO: H. Gousse, em company/Airbus

 トレントXWBはA350 XWB専用に開発されたエンジン。A350-1000にはトレントXWBの高出力型トレントXWB-1000が搭載される。すでに1200基を販売し、トレントシリーズで最も販売が好調なエンジンとなっている。2012年2月に初の試験飛行をA380に搭載して行い、14年にはA350 XWBに搭載して初の商用運航を予定している。今年2月には欧州航空安全局(EASA)から型式証明を取得した。

 同エンジンの開発には、三菱重工業(7011)と川崎重工業(7012)がリスク収益分担パートナー(RRSP)として参画。また、住友精密工業(6355)が熱交換器を供給する。三菱重工は燃焼器と低圧タービンブレードの設計と製造、川崎重工はコンポーネット設計や中圧圧縮機モジュールの供給と組立を担当する。同エンジンの部品のうち、20%近くを日本企業が設計や製造を担当している。

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