エアバス, エアライン, 機体 — 2017年7月12日 20:28 JST

エア・トランザット、A321LR導入 北米初、19年就航

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 エアバスは現地時間7月11日、カナダのエア・トランザット(TSC/TS)がA321neoの長距離型「A321LR」を10機導入すると発表した。いずれもリース会社エアキャップからのリース機で、2019年に就航予定。北米でA321LRを運航する航空会社は、エア・トランザットが初となる。

エア・トランザットのA321LRのイメージイラスト(エアバス提供)

 A321LRは、A321neoの最大離陸重量(MTOW)を97トンに引き上げ、航続距離を延長した派生型。長距離路線でペイロード(有償搭載量)を増やすことができ、航続距離はA321neoの約6760キロ(3650海里)から約7408キロ(4000海里)に伸ばした。

 燃料タンクは機体前部の床下に増設。航続距離は単通路機としては最長となり、大西洋路線にも投入できる。

 エア・トランザットはモントリオールに本拠を置く、旅行需要を中心とした航空会社。年間26カ国60都市に約450万人を運んでいる。A321LRは、モントリオールからフランス南東部のニースを結ぶ路線に投入する見通し。

 A321LRの客室には、ゆったりとした座席配置が可能になったオプション「キャビン・フレックス」を用意。扉を左右1カ所ずつ追加し、前方の非常口部分に座席を配置するもので、より多くの座席を設定できるようにした。従来のA321neoは1クラス設定で240席だが、同オプションでは2クラス206席にできる。

 A321LRやA321neoの競合として、ボーイングは6月に開かれたパリ航空ショーで737 MAX 10の開発を発表。737 MAX 9の胴体を66インチ(約1.7メートル)延長し、最大1クラス230席仕様にできる。

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Air Transat
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