エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2016年5月28日 14:25 JST

大韓航空機、格納庫前へ移動 エンジンに応急処置

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 羽田空港の滑走路上でエンジンから出火した大韓航空(KAL/KE)のボーイング777-300型機(登録番号HL7534)が5月28日正午すぎ、事故後に駐機していた空港南東にあるD滑走路寄りの駐機場から、日本航空(JAL/JL、9201)の格納庫前へ移動した。

牽引車に牽引されて格納庫前へ移動する大韓航空の777=16年5月28日12時9分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 27日午後0時38分ごろ、大韓航空のソウル(金浦)行きKE2708便がC滑走路(RWY34R)上で、左エンジン(第1エンジン)から出火。乗客302人と乗員17人の319人全員は脱出用シューターで脱出した。火が出た左エンジンの後部カウルは破損し、応急処置が施された。

 機体は27日午後6時前に、C滑走路から駐機場まで牽引車で牽引されて移動。一時は4本の滑走路がすべて閉鎖されたが、午後6時30分ごろ全面再開した。

 国土交通省航空局(JCAB)は、航空事故につながりかねない「重大インシデント」に認定。国の運輸安全委員会(JTSB)は、調査官4人を現地へ派遣している。

 この事故の影響により、27日は羽田発着便を中心に、航空各社の約400便が欠航。7万人以上に影響が及んだ。また、出発地への引き返しやダイバート(目的地変更)も発生した。28日も一部便に機材繰りによる欠航や遅延が発生した。大韓航空では28日のKE2708便を、ボーイング747-400型機で運航した。

エンジンが出火した777の横を走行する大韓航空のKE2708便。28日は747-400が投入された=16年5月28日12時30分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

出火した左エンジンに応急処置が施され格納庫前へ到着した大韓航空の777=16年5月28日12時32分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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