ボーイング, 官公庁, 機体 — 2016年1月26日 21:45 JST

米空軍KC-46A、F-16へ空中給油成功

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 ボーイングと米空軍は現地時間1月24日、KC-46A空中給油・輸送機の空中給油試験を実施し、成功したと発表した。

空中給油試験に成功したKC-46A=PHOTO: Paul Weatherman/Boeing

 今回の試験は米空軍と共同で実施。シアトルのボーイング・フィールドを離陸後、上空2万フィート(6096メートル)地点で、F-16戦闘機に1600ポンド(約725.74キログラム)を給油した。飛行時間は5時間43分。

 KC-46Aは旅客機の767-200型機を母機とし、2014年12月28日に空中給油装置を装備していない試験機「767-2C」の初号機(EMD-1)が初飛行に成功。すでに260飛行時間以上の試験を実施している。

 KC-46Aの初飛行は、2015年9月25日に成功。飛行時間は4時間だった。ボーイングのテストパイロットは、エンジンやフライトコントロールと環境関連のシステムについて動作確認を実施し、最高高度は3万5000フィート(1万668メートル)に達した。現在までに32回の飛行試験を実施している。

 給油方式は、米空軍機が採用するフライングブーム方式のほか、米海軍・海兵隊機のプローブ・アンド・ドローグ方式の2形式に対応。ブームはフライ・バイ・ワイヤ方式の最新型で、給油オペレーター席には24インチの高解像度3Dディスプレイが備えられる。また、前部胴体上部には自らブーム方式で給油を受けられる給油口を備える。

 防衛省は2015年10月23日、航空自衛隊が導入する新型空中給油機に、KC-46Aを選定した。

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