エアバス, エアライン, 機体 — 2016年1月21日 17:53 JST

エアバス、A320neo初号機納入 ルフトハンザに

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 エアバスは現地時間1月20日、A320neoの初号機(登録番号D-AINA)をルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)に引き渡したと発表した。ルフトハンザに引き渡した機体は、米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製PW1100G-JMエンジンを搭載する。ルフトハンザはA320neoのローンチカスタマーとなる。

離陸するルフトハンザ ドイツ航空のA320neo(同社提供)

 同機は、週後半にハンブルクからフランクフルトに到着する。商業飛行は1月24日のフランクフルト発ハンブルク行きとなる見込み。このほか、ミュンヘン線にも投入する。

 A320neoは、LCCなどに人気の小型機A320の派生型で、燃費を向上した新型エンジンを搭載。PW1100G-JMのほか、CFMインターナショナル製LEAP-1Aが選択できる。A320neoファミリーとしては、メーカー標準座席数が1クラス180席のA320neoのほか、156席のA319neoと236席のA321neoの3機種で構成される。

 PW1100G-JMを搭載したA320neoは、2014年9月25日に初飛行に成功。2015年11月にはEASA(欧州航空安全局)とFAA(米国連邦航空局)から型式証明を同時取得した。

 2015年12月末現在、A320neoファミリーは3機種合計で4471機を受注している。内訳はA319neoが50機、A320neoが3327機、A321neoが1094機。ルフトハンザはA320neoを61機、A321neoを40機発注している。

 日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が、A320neoを7機、A321neoを26機発注している。

ルフトハンザ ドイツ航空のA320neo(同社提供)

ルフトハンザ ドイツ航空のA320neoの前でポーズを取る(左から)エアバスのファブリス・ブレジエCEO、ルフトハンザのカーステン・シュポア会長兼CEO、P&Wのロバート・ルデュック社長(エアバス提供)

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Airbus
エアバス・ジャパン
Airbus A320neo(Lufthansa Group)

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