企業, 空港 — 2015年8月24日 17:10 JST

ヤマハ、スマホアプリで空港アナウンス翻訳表示 成田と関空で実証実験

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 ヤマハ(7951)は8月24日、日本語アナウンスを翻訳し、文字情報を表示するヤマハのスマートフォン用アプリ「おもてなしガイド」を活用した実証実験を、成田空港と関西空港で開始すると発表した。年齢などの垣根を越えて、すべての人が使いやすくする「音のユニバーサルデザイン(UD)化」を目指し、9月1日から12月15日まで実施する。

「おもてなしガイド」を活用した実証実験の流れ(成田空港会社の資料から)

 「ヤマハ Sound UD化プロジェクト」で、日本語のアナウンスを日本語を含む各国の言語で表示する。訪日客のほか、日本語を理解する音声の聞きづらい高齢者や聴覚障がい者などに情報を提供する。日本語のほか、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、タイ語、フランス語、スペイン語、インドネシア語に対応する。

 実施エリアは、成田の第2ターミナル本館3階の保安検査場と、関空の第1ターミナル。成田では検査場内のインフォメーションに、関空では置き引き注意や館内全面禁煙など、利用者向けの定時案内放送で導入する。

 ヤマハが開発したの通信技術を使用する。空港内などで流れるアナウンスをスマートフォンのマイクで拾い、内容を文章で表示する仕組み。利用する際、インターネットに接続する必要はない。

 機械音声による定型アナウンスのほか、肉声による定形外アナウンスへの対応も予定している。例えば「赤い服を着た3歳の女の子」が迷子になった館内放送の場合、「赤」「3歳」「女の子」などのキーワードから予測。アプリ内で状況を解析し、各国の言語や日本語で表示する。

 利用にはiOS7.0以上に対応したiPhoneやiPadなどが必要。Android版には未対応だが、現在開発しているという。

 「おもてなしガイド」を使用した実証実験は、2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、商業施設や公共交通機関などで実施。これまでイオンモールや東急バス、渋谷センター街、サンリオピューロランドで展開している。航空業界では日本航空(JAL/JL、9201)と協力し、羽田空港のJAL国内線搭乗口で6月から9月まで実施している。

関連リンク
おもてなしガイド(ヤマハ)
成田国際空港
関西国際空港

JALとヤマハ、スマホで空港アナウンス翻訳 羽田で実証実験(15年7月16日)

【お知らせ】
4段落目の一部表記を更新しました。当初、「高周波の音声をスマートフォンのマイクがキャッチして、アプリ内に組み込まれた定型の文章を表示する仕組み」としていましたが、ヤマハによると、必ずしも高周波を使用するわけではないようです。(2015年8月25日 18:22 JST)