エアバス, 機体 — 2015年4月22日 13:45 JST

A330、累計受注1500機超 132顧客から

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 エアバスはこのほど、A330ファミリーの累計発注数が1500機を突破したと発表した。

ファミリー累計で1500機以上を受注したA330=13年9月 PHOTO: H. Gousse, Master Films/Airbus

 A330ファミリーはA330-200とA330-200F貨物機、A330-300、A330-800neo、A330-900neoの5機種で構成する。2015年3月末時点の合計で132顧客から1501機を受注している。1174機を引き渡し、うち1157機が運航中。

 機種別の内訳を見ると、A330-200が622機を受注、558機を引き渡し済み。うち550機が運航中。A330-200Fは42機を受注、31機を引き渡し、運航している。A330-300は692機を受注、引き渡し済みは585機で、うち576機が運航中となっている。

 A330-800neoは10機、A330-900neoは135機、それぞれ受注。初号機の引き渡しは2017年10月-12月期(第4四半期)を予定している。

 A330neoは、A330-800neoとA330-900neoの2機種からなる新型の派生機。ロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000を搭載する。空力性能を強化するとともに、客室装備も改良。座席あたりの燃費を14%削減し、航続距離も最大400海里(740.8キロ)延びる見込み。

 メーカー標準座席数は、A330-800neoが246-252席、A330-900neoが300-310席。

 A330-200とA330-300には、最大離陸重量(MTOW)を242トンに引き上げるオプションを設定する。最大離陸重量と燃料積載量の増加で、長距離路線でペイロード(有償搭載量)を増やすことができ、燃費を最大2%改善する。次世代中型機A350 XWBで開発された技術を取り入れて主翼の設計を一部変更。エンジンも強化することで燃費効率が向上するという。

 242トンタイプのA330-300の航続距離は、既存の最大離陸重量235トンの機体よりも約926キロメートル(500海里)延び、A330-200は同238トンの既存機よりも648.2キロメートル(約350海里)延びる。242トンタイプのA330-300は最大13時間、同A330-200は同15時間それぞれ飛行可能になる。

関連リンク
Airbus
エアバス・ジャパン

A330-300離陸重量増加型、EASAの型式証明取得(15年4月2日)
エアバス、デルタ航空のA330離陸重量増加型ロールアウト(15年3月10日)
ターキッシュエア、A330-200Fを4機発注(15年3月11日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post
キーワード: