エアライン, ボーイング, 機体 — 2015年3月19日 15:00 JST

ボーイング、757で環境性能実験 NASAと共同で

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 ボーイングは現地時間3月18日、飛行中の環境性能を高める「ボーイング・エコ・デモンストレーター・プログラム」の飛行実験を757型機で開始すると発表した。独TUIグループとNASA(米国航空宇宙局)との共同実施で、数カ月以内に開始する。

757で飛行試験を実施するボーイング(同社提供)

 低騒音化や二酸化炭素(CO2)排出量削減など、燃費効率や空気力学などを実験する。左翼では自然層流の環境に対する影響を低減させ、右翼ではぶつかった虫を除去するコーティングを先端に施す。垂直尾翼では空気の流れを改善し、効率を上げる実験をする。この実験により、将来的には垂直尾翼の小型化にもつながるという。

 右翼と垂直尾翼のテストは、NASAと実施する。飛行試験が終了する今年後半には、米航空機リサイクル協会(AFRA、Aircraft Fleet Recycling Association)などと同型機のリサイクルを研究する。

 ボーイング・エコ・デモンストレーター・プログラムは2011年開始。2012年にはアメリカン航空(AAL/AA)の737-800で、737 MAXに搭載する新型ウィングレット「ATウイングレット(アドバンスト・テクノロジー・ウイングレット)」など15種類の技術をテストした。2014年には787の飛行試験4号機(ZA004)で実施。騒音低減や燃料の効率性向上、機体重量の低減、翼への氷付着を減少させるコーティング技術などを実験した。

関連リンク
ecoDemonstrator Program(Boeing)
ボーイング・ジャパン

ボーイング、787で環境性能実験 新技術25以上(14年11月18日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post