企業, 官公庁, 空港 — 2015年2月20日 06:00 JST

リクルート、訪日客向けスマホアプリ 中部圏飲食店や観光スポット

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 リクルートライフスタイル(東京・千代田区)とトヨタマップマスター(名古屋市)、セントレアを運営する中部国際空港会社の3社は、訪日客向けスマートフォンアプリを3月にリリースする。飲食店や観光スポットなどを地図と連動して表示。外国人観光客に「おもてなし」を提供する。

地図ではおもな目印をイラストで表示。観光スポットの紹介も提供する(右)(リクルートライフスタイル提供)

 「NAVIGATE SHORYUDO(ナビゲート ショウリュウドウ)」で、音声ガイドやルート表示で案内する。スポットや飲食店は、営業時間や休日、料金などの詳細情報を表示。音声ガイドの対象スポットに近づくと、自動で音声案内が流れる機能を実装した。

 音声ガイドと地図上の表示は日英2カ国語、メニューボタンは日英のほか、韓国語と中国語(繁体字、簡体字)に対応。今後、ほかの言語への拡大を予定している。

 リクルートライフスタイルはアプリの企画を担当。同社が運営する『ホットペッパーグルメ』に掲載する飲食店情報も提供する。トヨタマップマスターは地図情報を提供。観光に特化した同社のウェブ・モバイルアプリ向けソリューション『みどころマップ』をベースに開発した。中部国際空港会社はセントレア(中部)を利用する訪日客に対し、ダウンロードを促す。

 3月に提供するのは名古屋、知多・常滑、高山の3エリア。訪日客からの問い合わせが多い地域での提供からスタートする。今後は中部・北陸エリア全体への展開を視野に入れる。

 対応OSはiPhone版がiOS 7.0以上、アンドロイド版がAndroid OS 4.0以上。iOS版はApp Storeから、アンドロイド版はGoogle Playからそれぞれ無料で提供する。スマートフォンでの利用を想定。タブレット端末では表示崩れなどの発生が予想されるため、サポート対象外とする。企画元のリクルートライフスタイルによると、アプリの容量は数十メガ。初回ダウンロード時はLTE回線やWi-Fiの使用を推奨している。

 「昇龍道」は国土交通省中部運輸局や北陸信越運輸局、中部広域観光推進協議会が中華圏や東南アジアからの訪日客促進を目的に2012年に立ち上げたプロジェクト。1月末現在の会員数は、官公庁や観光事業者など1380団体。対象地域は同プロジェクトで中部と定義している富山と石川、福井、長野、岐阜、静岡、愛知、三重、滋賀の9県。

 法務省の出入国管理統計によると、2013年にセントレアから入国した外国人は57万3527人。うちアジア人は50万4010人で、全体の87.9%を占めている。最も多かったのは中国の13万8096人で、台湾の10万2439人、韓国の10万1330人が続いている。

 セントレアからのアジア各国へは、2月現在で中華圏が12都市、韓国が2都市3空港、東南アジアはマニラやセブ、バンコクなど計7都市に就航している。

関連リンク
リクルートライフスタイル
トヨタマップマスター
中部国際空港 セントレア
昇龍道プロジェクト(中部運輸局)

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