エアライン — 2014年12月4日 11:10 JST

「羽田は昼間に乗り入れたい」ニュージーランド航空、カー支社長インタビュー

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 ボーイング787型機の長胴型、787-9のローンチカスタマーであるニュージーランド航空(ANZ/NZ)。7月に引き渡された初号機(登録番号ZK-NZE)が12月2日午後、成田空港へ初めて乗り入れた。

成田空港に到着するニュージーランド航空の787-9初号機=12月2日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANZのスコット・カー日本・韓国地区支社長は、2019年までに日本での便数と提供座席数、乗客数、売上、利益を2013年度の2倍にする目標「ダブル・ジャパン」を掲げている。

 ニュージーランド統計局によると、10月までの1年間に同国を訪れた日本人は約7万9000人。ANZの日本路線の状況や、羽田空港をどのように見ているかなどを、カー支社長に聞いた。

──ダブル・ジャパン戦略の進捗は。

カー支社長:2015年6月期末までに25%、2016年6月期末までに40%の伸びが予測されている。日本人の渡航者数は、年間9万人に達する見込みだ。

──日本路線のロードファクターは。

カー支社長:これまで日本路線は70%だったが、この18カ月で平均80%に上昇した。今期末までに82%を目指す。

ニュージーランド航空のカー支社長(中央)=12月2日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

──日本路線と世界全体で状況の違いはあるか。

カー支社長:日本は常に良い市場だったが、この10年は縮小していた。一方、その他のほとんどの市場は同時期に増加していた。直近18カ月に限ると、日本も増加傾向にある。

──羽田への乗り入れについては、どのように考えているか。

カー支社長:現在は深夜早朝枠のみで、乗り継ぎ便や公共交通機関がない。羽田にはぜひ就航したいが、昼間時間帯に乗り入れたい。

──最後に787-9の魅力を。

カー支社長:素晴らしい機体で環境にも配慮し、快適性も向上している。キーウィ(ニュージーランド人)のホスピタリティーと“オモテナシ”、サービスを楽しんでいただきたい。

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