エアライン, ボーイング, 機体 — 2014年11月12日 11:55 JST

KLMオランダ航空、MD-11退役 旅客機は姿を消す

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 KLMオランダ航空(KLM/KL)は現地時間11月11日、旧マクドネル・ダグラス(現ボーイング)MD-11型機を退役させた。旅客型の同型機を運航するのは現在ではKLMのみで、退役によりMD-11は姿を消すことになる。

退役したKLMオランダ航空のMD-11(同社ウェブサイトから)

 当日はスキポール空港を3回離発着する記念フライトを実施。最後のフライトには800人のファンが詰めかけた。

 退役を記念したステッカーや本も販売している。ステッカーは1枚1.5ユーロ(約215円)、本は25.11ユーロ。

 KLMのMD-11は1993年に導入。1994年1月24日のアムステルダム-ラゴス(ナイジェリア)線で運航を開始した。最後の定期便としての商業飛行は今年10月26日、モントリオール発アムステルダム行きのKL672便だった。

 KLMは1934年、DC-2型機の導入からダグラス社との取引を開始。運航は1946年にスタートした。MD-11の前身、DC-10は1972年に導入した。

 MD-11は2000年に生産を終了、貨物型などを含め、計200機を引き渡した。

 日本でのダグラス社の機体は、2013年3月の日本航空(JAL/JL、9201)が運航したMD-90が最後。JALでは1951年8月にフィリピン航空からチャーターしたDC-3「金星号」の運航を皮切りにダグラス機の使用を開始。その後、JASの前身となる東亜国内航空(TDA)時代の機体も含めると、DC-4、DC-6B、DC-7C、DC-8、DC-9、DC-10、MD-11、MD-81、MD-87、MD-90の計11機種のダグラス機を運航した。

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