エアライン, 企業, 空港 — 2014年10月15日 06:00 JST

JALと大日本印刷、乗客に搭乗便情報 スマホ向けアプリで実証実験

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 日本航空(JAL/JL、9201)と大日本印刷(DNP、7912)はこのほど、スマートフォン用アプリと連動し、乗客に搭乗便の情報を提供するサービスの実証実験を開始した。保安検査場付近に設置した情報システムからの電波を受信、乗客に情報を知らせる。

搭乗便の情報をiBeaconが送信、乗客はスマートフォンで受信する(JALの資料から)

 実験には米アップルの位置情報システム「iBeacon(アイビーコン)」を使用。JALが提供するスマートフォン用アプリ「JAL Countdown(JALカウントダウン)」と連動し、搭乗日当日に手続きを完了して保安検査場に近づくとiBeaconが反応、アプリ宛てに運航状況や搭乗口の情報、搭乗開始時刻などを通知する。

 国内線のみのサービスで、新千歳、仙台、成田、羽田、小松、伊丹、関西、広島、松山、福岡、熊本、鹿児島、那覇の各空港で導入する。

 DNPは1876年創業の印刷会社で、近年ではICカードやセキュリティ分野などを強化。実証実験ではiBeaconの配置計画やアプリとの連携で技術開発支援を担当している。

 iBeaconは2013年に米アップルが発表した位置情報サービスの技術で、設置場所からの距離を感知し端末に通知する。一般的には店舗に設置し、利用客が近づくとクーポンを配信するなどの用途で導入されている。

 iBeaconと連動するサービスは、iOS7.2.1以上のiPhoneのみ使用できる。

 JALは7月、iBeaconを導入してスタッフの配置などをリアルタイムで把握する実証実験を、羽田空港第1ターミナルで野村総合研究所(4307)とともに実施した。

関連リンク
JAL Countdown(日本航空)
大日本印刷

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