エアライン, 企業, 空港 — 2014年7月15日 18:30 JST

JALと野村総研、スマートウォッチで実証実験 乗客対応やスタッフ配置など

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 日本航空(JAL/JL、9201)と野村総合研究所(4307)は7月16日から、スマートウォッチなどを使用した実証実験を羽田空港第1ターミナルで開始する。機械から発する信号を使用し、スタッフの配置などをリアルタイムで把握する実験で、期間はおよそ1カ月。

スマートウォッチを装着するJALのスタッフ(同社資料より)

 実験には米アップルの位置情報システム「アイビーコン(iBeacon)」や韓国サムスン電子のスマートウォッチ「ギャラクシーギア2」、スマートフォンなどを使用する。

 各搭乗ゲートにビーコンを設置し、信号を発信。搭乗ゲート担当の地上係員がスマートウォッチやスマートフォンで受信することで、係員の所在や配置状況をコントローラーデスクの担当者が遠隔地で把握できるようになる。乗客への即時性のある対応や、効率的な係員配置などで活用したい考え。スマートウォッチを導入することで、端末や無線機を取り出すことなく、情報の入手や共有を即座に実行する環境を整える。

 野村総研はスタッフの位置情報の検出や、配置指示などをスマートウォッチに配信するシステムを開発する。

 アイビーコンは2013年に米アップルが発表した位置情報サービスの技術で、設置場所からの距離を感知し端末に通知する。スマートウォッチはスマートフォンと連携し、位置の表示やアプリケーションを実行する腕時計型の端末。身に着けることのできる「ウェアラブルデバイス」として注目されている。

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