エアライン, ボーイング, 機体 — 2014年9月9日 06:35 JST

ボーイング、ライアンエアと737 MAX 200ローンチ LCC向け200席仕様

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 ボーイングは現地時間9月8日、737 MAX 8の200席仕様「737 MAX 200」を、アイルランドを拠点とするLCC(低コスト航空会社)のライアンエア(RYR/FR)から100機の発注コミットメントを獲得し、ローンチしたと発表した。カタログ価格で総額110億ドル(約1兆1660億円)。契約には、737 MAX 200を別途100機購入するオプションが含まれる。

ライアンエアの737 MAX 200のイメージイラスト(ボーイング提供)

 737 MAX 200は、7月に英国で開かれたファンボロー航空ショーでボーイングが発表した、737 MAX 8(1クラス仕様で最大189席)のLCC向け200席仕様。非常時の脱出要件を満たすよう、胴体中央後部にドアを追加したことで、座席数を最大11席まで増やせるようになった。

 ボーイングでは座席数が増えることで、1席当たりの運航コストを737 MAX 8よりも最大5%引き下げられるとしている。燃費は737-800など737NG(次世代737)と比べて、最大20%改善するという。

 RYRのマイケル・オレアリーCEO(最高経営責任者)は「ボーイングのゲームチェンジャーだ」と737 MAX 200を評価。同社は2024年までに機材数を520機に拡大し、パイロットや客室乗務員、整備士など、欧州での新たな雇用を3000人分創出するとしている。

 ライバルのエアバスもファンボロー航空ショーで、A320neoの座席数を従来の最大1クラス180席から同189席に、A321neoを同236席から同240席に増席できるオプションを発表している。

 運航コストの大半を占める燃油費の高騰が続く中、ボーイングとエアバスでは航空会社が求める運航コスト削減と燃費改善につながる機体を売り込んでいる。

737 MAX 200のイメージイラスト(ボーイング提供)

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