企業, 機体 — 2014年6月10日 15:40 JST

豊田通商、MRO事業参入へ 米企業と業務提携

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 豊田通商(8015)は6月10日、民間航空機のMRO(整備・修理・分解点検)事業への参入を目指すと発表した。自動車分野で培った同社のノウハウと米国企業との業務提携により、米国でのMRO拠点展開を進める。

TPSと業務提携しMRO事業への参入を目指す豊田通商(TPSのサイトから)

 同社は米国のTPSグループを形成するテキサス ニューマティック システムズとタービン フューエル システムズの両社と、5月30日に覚書を締結。TPSが持つ米国の修理工場や倉庫などのMROネットワークを活用し、日本の航空機関連メーカーや航空会社に、米国でのMRO拠点とサービス提供を目指す。

 TPSはデルタ航空(DAL/DL)やアメリカン航空(AAL/AA)、タイ国際航空(THA/TG)、エールフランス航空(AFR/AF)などを顧客に持ち、大型機の空圧・油圧系装備品のMROを手掛けている。

 今回の提携を受け、豊田通商は中部圏を中心に部品メーカーなどへ売り込みを図り、事業開始時期を決定する。売上規模は現時点では非公開。

 一方、TPSは豊田通商が自動車分野で築いたネットワークや物流ノウハウを活用し、日本やアジアなど米国外での事業展開を図る。

 豊田通商は日本企業では唯一、海外での空港運営に参画。ラオス・ビエンチャンのワッタイ国際空港の運営に携わっており、4月には5年間の契約延長に合意した。MRO事業への参入により、航空分野での取り組みを強化する。

関連リンク
豊田通商
Texas Pneumatic Systems, Inc./Turbine Fuel Systems, Inc.

JALUXと豊田通商、ラオス空港事業で契約5年延長(14年4月22日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post
キーワード: