エアライン, 官公庁, 空港 — 2014年5月22日 09:30 JST

国交省、地方活性化と着陸料割引制度の募集開始

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 国土交通省航空局(JCAB)は5月21日、地方空港路線の活発化プログラムと着陸料割引制度への提案募集を開始した。締め切りはいずれも6月18日で、7月中に対象路線を公表する。選定件数は活性化プログラムが8路線程度、着陸料割引が1-2路線。

制度を議論した有識者懇談会=5月19日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 地方空港活性化プログラムは、一定の需要があるものの代替交通機関がないなどの路線について、住民のインフラとしてだけではなく、観光需要などの取り込みも図り活性化させるもの。約3億2000万円の予算を投じ、2016年度までの3年間に実証調査などを実施する。

 対象路線は年間旅客数がおおむね10万人以下で、代替交通機関での移動がおおむね4時間以上、直行便と乗継便の時間差がおおむね90分以上、1社のみの運航で1日2便以下の路線。これら4つの要件のうち、3つ以上を満たす路線が対象となる。

 着陸料の割引は、空港経営の民間委託に前向きな取り組みを評価。国内線・国際線を問わず、2014年度内の新規就航や増便分に対し、1年目は80%、2年目は50%、3年目は30%を割り引く。

 おおむね1日2便以下の路線が対象で、季節運航便やチャーター便も含める。また、空港ごとの提案路線に上限は設けない。国内線と国際線ともに対象となる。

 7月に対象路線を決定後、活性化プログラムは9月ごろから対象路線で実証調査を開始し、着陸料の割引は11月から適用する。

関連リンク
地方航空路線活性化プログラムへの提案募集の開始について(国土交通省)
空港経営改革の推進に係る着陸料の提案割引制度への提案募集の開始について(国土交通省)

地方活性化と着陸料割引、7月に路線決定 国交省(14年5月20日)
国交省、地方路線活性化と空港経営改革の懇談会(14年5月1日)

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