エアバス, エアライン, 機体 — 2014年5月21日 19:55 JST

スターフライヤー、購入機をリース契約に 経営基盤強化

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 スターフライヤー(SFJ、9206)は5月21日、同社唯一の自社購入機であるエアバスA320型機の8号機(登録番号JA08MC)を、セール・アンド・リースバックによりリース契約に切り替えたと発表した。契約先は三井住友ファイナンス&リース(SMFL)。資金を効率的に運用するためで、経営基盤を強化する。

リース契約に切り替えたSFJのA320 8号機=12年12月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 8号機は2012年12月11日、同社初の自社購入機として受領した。座席数はシングルクラスの150席仕様で、エンジンはCFMインターナショナル社製CFM56-5B4/Pを搭載する。

 双発機のエンジンが1基停止しても洋上飛行が可能な「ETOPS(イートップス)」を、同社機として初取得。エンジン1基で2時間飛行できるETOPS 120を取得している。

 SMFLへの譲渡価格は36億1900万円で、リース料の総額も同じ。リース開始日は5月28日で、7年契約となる。現在のところ、SMFLからのリース機は8号機のみ。

 SFJの機材はA320(150席、一部144席)が10機。今年下期に4号機が退役すると9機体制になり、14号機以降の受領を当面見合わせて経営体制を立て直す。受領済みの機体のうち、購入機だったのは8号機のみで、購入機にする予定だった13号機(JA23MC)は、受領後にファイナンスリースへ切り替えている。

 今回のリース契約への変更は、9日発表の2015年3月期の業績予想に織り込み済み。

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