エアライン — 2014年4月23日 12:38 JST

バニラエア、成田-奄美大島8000円から 年間10万人目標

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 バニラエア(VNL)は4月23日、7月1日に新設する成田-奄美大島線の運賃を発表した。片道8000円からで、4月24日午後2時から販売する。また、席数限定の特別運賃「わくわくバニラ」を片道4000円で設定し、搭乗日を水曜日のみに限定して発売する。

成田-奄美大島線の運賃を発表するバニラの石井社長(中央)と客室乗務員=4月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 奄美大島線は1日1往復で、機材はエアバスA320型機(166席/180席)。奄美大島へ国内のLCC(低コスト航空会社)が就航するのは初めてで、4月に入り創設された国と県が負担する総額約27億円の奄美群島振興交付金を活用する。成田を拠点とするVNLの国内線は、那覇線と札幌線に続いて3路線目となる。

 現在羽田-奄美大島線を運航する日本航空(JAL、9201)の普通運賃は片道4万7790円で、7月の割引運賃は片道3万円台から設定されている。

 VNLの石井知祥社長は「年間目標(提供座席数)は13万席。搭乗率80%で10万人を目標としたい」と述べた。JALの羽田-奄美大島線については「羽田の需要を成田に持ってきても意味がなく、共存していけると思う。運賃の低廉化で交流人口増加に貢献したい」と語った。

 奄美大島は2年後の世界自然遺産への登録を目指しており、海や山といった自然を目的に訪れる人や、スポーツ合宿が多い。また、首都圏に奄美出身者が約20万人いることから、観光需要に加えて親族訪問需要の取り込みも狙う。

 VNLの機材は現在A320が6機で、2015年3月末までに8機とし、2016年3月末までに10機体制を整える。

運航スケジュール
7月1日から8月30日
JW821 成田(10:30)→奄美大島(12:55)
JW822 奄美大島(14:10)→成田(16:30)

9月1日から9月30日
JW821 成田(14:50)→奄美大島(17:15)
JW822 奄美大島(17:55)→成田(21:15)

10月1日から10月25日
JW821 成田(08:15)→奄美大島(10:55)
JW822 奄美大島(11:30)→成田(13:40)

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