エアライン, ボーイング, 機体, 空港, 解説・コラム — 2014年3月29日 18:55 JST

タッチ&ゴーも披露 写真で振り返るANAジャンボ最終チャーター

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 「ジャンボ」の愛称で親しまれ、3月31日で日本での旅客型の運航を終えるボーイング747-400型機。最後を飾る機体は、全日本空輸(ANA)の国内線仕様機747-400D、登録番号JA8961だ。

熊本空港の滑走路に接地する=3月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

NH2001便の乗客に配られた747をかたどったかまぼこが入ったオリジナル弁当=3月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 同機は元日の初日の出フライトや1月12日の伊丹へのフライト、3月15日に宮城県と福島県在住の小学6年生らを招待した仙台と福島の「ボーイング747-400卒業フライト」と、今年に入りイベントで重用されてきた機体。ANAによるジャンボ最後のチャーターフライトとなった成田-熊本便も、同機が担当した。

 熊本空港には、1979年4月1日に羽田線機材として747SR-100が就航。1993年9月9日には747の特別塗装機「マリンジャンボ」がテスト飛行で飛来し、同年12月1日からは熊本-羽田線、伊丹線にマリンジャンボが就航した。747-400による定期便最後の運航は、2011年2月14日の羽田行きNH644便だった。

 最終チャーター便の行き先が熊本となった理由は、昨年10月から12月まで6都市を巡った里帰りフライトで含まれていなかったことと、1999年まで乗員の訓練センターがあったことが挙げられる。

 成田発熊本行きNH2001便は、乗客524人と乗員15人(運航乗務員2人、客室乗務員13人)を乗せて成田を午前9時41分に出発し、熊本へは午前11時43分に到着。機内では747をかたどったかまぼこが入ったオリジナル弁当などが歴代制服を着用した客室乗務員から配られ、運航乗務員が離着陸の様子をシミュレーターで撮影したビデオ上映などが行われた。

 富士山上空では、高度を通常より低めに設定して飛行し、乗客らは窓から富士山の眺めを楽しんでいた。熊本空港では、歴代制服を着用した客室乗務員の撮影会や、機長によるトークショーなどが開かれた。

 熊本到着後はチャーター便とは別に、「ボーイング747退役記念 熊本空港遊覧フライト」を実施。熊本発熊本行きNH2014便として、乗客520人(幼児11人含む)を乗せて午後2時56分に出発し、熊本上空を約1時間遊覧飛行した。

 遊覧飛行後は、熊本空港でタッチ&ゴーを披露。イベントを終え、成田行きNH2002便として乗客526人を乗せて午後6時48分に出発。成田には午後8時25分に到着した。

 このチャーター便を最後に、ANAの747によるイベントフライトは終了。31日は羽田-那覇線の定期便がラストフライトとなる。那覇行きNH127便は午前8時40分に羽田を出発して午前11時15分到着、折り返しの羽田行きNH126便は午後0時35分に出発し、羽田には午後3時に到着予定だ。


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