エアライン — 2025年11月14日 23:58 JST

ワンワールド世界一周航空券、日本発が最多 目的地はロンドン

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 日本航空(JAL/JL、9201)は11月14日、同社が加盟する航空連合「ワンワールド・アライアンス」の今年購入された世界一周航空券(RTW)の傾向を明らかにした。出発地は日本が最多となり、目的地はロンドンが最も人気だった。

ワンワールドの世界一周航空券は日本発が最多に=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 出発地の上位は、日本に次いで豪州、英国と続いた。日本発の旅行者に人気の寄港地はロンドンが首位で、ニューヨーク、ドーハ、香港、ダラス・フォートワース、ヘルシンキ、ロサンゼルス、シカゴ、パリ、マイアミの順となった。

 世界的な予約傾向では、ワンワールドの公式予約サイト「oneworld.com」のルート検索で、東京はロンドンに次ぐ第2位の寄港地となり、日本への渡航需要の高まりが伺えるという。

 ワンワールドは加盟社の拡大も進めており、直近ではフィジー・エアウェイズ(FJI/FJ)とオマーン・エア(OMA/WY)が新たに加盟。2026年は、加盟社のアラスカ航空(ASA/AS)による買収で、ハワイアン航空(HAL/HA)の参画も予定されている。これにより、太平洋やアジア、中東方面への選択肢が広がることから、フィジー、クック諸島、キリバス、ハワイ、オマーンの検索数が大幅に増加した。

 ワンワールドのロジャー・ブラックバーン営業戦略・顧客ロイヤルティ副社長は「日本のお客さまの検索データは、2026年に向けて世界一周旅行への関心の高まりを示している」とコメント。「歴史あるロンドンやパリ、フィンランドのラップランドでのオーロラ鑑賞、ニューヨークの街巡りなど、多彩な旅程が可能だ。日本発の旅行者はビジネスクラスの利用率が高く、コストを抑えながら質の高い旅を求める傾向にある」と述べた。

 ワンワールドは、3種類の世界一周チケットを提供する唯一のアライアンスとして、異なる旅のスタイルに対応した運賃を用意。大陸ベースの旅程向け「oneworld Explorer」、距離に応じた複雑な旅程に対応する「Global Explorer」、太平洋沿岸地域に特化し、旅行会社またはワンワールド航空会社で購入可能な「Circle Pacific」で、いずれもoneworld.comで予約できる。マイルやポイントの獲得、700以上の空港ラウンジの利用にも対応する。旅程は3-16区間、最大6大陸をカバーし、大西洋・太平洋の両方の横断を必須としている。

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世界一周旅行航空券(oneworld)

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