カンタス航空(QFA/QF)は、超長距離国際線計画「プロジェクト・サンライズ」に投入するエアバスA350-1000ULR(Ultra Long Range)の初号機が、仏トゥールーズにあるエアバスの最終組立ラインで作業が進んでいることを明らかにした。

完成が近づくカンタス航空のA350-1000ULR初号機(同社提供)
プロジェクト・サンライズは、豪州東海岸とロンドン、ニューヨークをノンストップで結ぶ超長距離便の実現を目指すもの。初号機は前部・中央・後部の胴体セクションが接合され、主翼、尾部、着陸装置の取り付けも完了した。
機体は別の格納庫でエンジンを取り付けられ、飛行試験用計測器が搭載される。飛行試験は2026年に始まる予定で、引き渡しは2026年末を見込んでいる。
A350-1000ULRの座席数は4クラス238席で、ファーストスイートが6席(1列1-1-1席)、ビジネススイートが52席(1-2-1)、プレミアムエコノミーが40席(2-4-2)、エコノミーが140席(3-3-3)となる。ファーストスイートとビジネススイートは個室タイプを採用。長時間のフライトに対応するため、ストレッチや軽食をとることができる「ウェルビーイング・ゾーン」をプレエコとエコノミーの間に設けた。

カンタス航空のA350-1000のファースト(同社提供)

カンタス航空のA350-1000の機内レイアウトイメージ(同社提供)

完成が近づくカンタス航空のA350-1000ULR初号機(同社提供)

完成が近づくカンタス航空のA350-1000ULR初号機(同社提供)
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