ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)のハイコ・ライツCCO(最高商務責任者)は10月27日、エアバスA350-900型機から導入を始めた新仕様の客室「アレグリス(Allegris)」について、ボーイング747-8型機にも導入し、最初の機体は今冬から改修を始めると、Aviation Wireの質問に回答した。一方、総2階建ての超大型機A380は改修の対象外だと述べた。

羽田を離陸するルフトハンザの747-8=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
新仕様のアレグリスは、ファーストクラスに個室タイプのシートを採用。A350の座席数は4クラス267席で、ファーストクラス4席(販売は3席)、ビジネスクラス38席、プレミアムエコノミー24席、エコノミー201席となる。今年5月1日に就航し、A350で運航しているミュンヘン-羽田線が最初の日本路線となった。
現在、ルフトハンザはフランクフルト-羽田線に747-8を投入している。ライツ氏は「747-8を維持する計画だ。良いニュースとしては、ジャンボジェットの747-8にも、アレグリスを段階的に導入する計画がある」と応じた。

ルフトハンザの新客室仕様「アレグリス」のファーストクラス(A350の導入イメージ、同社提供)

ルフトハンザの新客室仕様「アレグリス」のビジネスクラス(A350の導入イメージ、同社提供)
「今冬から新しいシートを導入する最初のレトロフィット(改修)を始める。747はアッパーデッキ(2階席)とメインデッキ(1階席)があるので、2機の航空機に相当すると考えており、最初の改修機は2段階に分けて作業し、最初にメインデッキ、次にアッパーデッキを改修する」と語った。一方、具体的な就航時期や座席数などの回答は控えた。
一方、777Xの納入遅延もあり再就航したA380は、「現時点で計画はないが、今後どうなるかはわからない」と述べるにとどめた。
ルフトハンザは現地時間10月26日、アレグリス仕様のA350-900を、初の日本路線となるミュンヘン-羽田線に投入。ミュンヘン発初便のLH714便(A350-900、登録記号D-AIVE)は、羽田へ27日に到着し、折り返しのミュンヘン行きLH715便が羽田第3ターミナルの105番スポットから午前10時54分に出発した。
A350に続き、787-9型機にも下期に導入予定で、座席数は3クラス287席(ビジネスクラス28席、プレミアムエコノミークラス28席、エコノミークラス231席)となり、ファーストクラスは設けない。
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