関西空港へ9月12日夜に緊急着陸したユナイテッド航空(UAL/UA)の成田発セブ行きUA32便(ボーイング737-800型機、登録記号N39297)が13日午前、代替機を手配し、UA3044便(737-800、N35260)として関空からセブへ向かった。

関西発セブ行きUA3044便に投入された737-800 N35260(成田で撮影。資料写真)=25年5月1日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
UA3044便は、関空第1ターミナルの17番ゲートを定刻より24分遅れの午前11時24分に出発。B滑走路(RWY24R)を同50分すぎに離陸した。セブへの到着は定刻で現地時間午後2時23分に対し、午後3時の到着となる見通し。日本時間午後3時の時点で、残りの飛行時間は1時間を切っている。
UA3044便は、グアム発UA151便として関空へ午前10時15分に到着した機材で運航。一方、グアムへ折り返す予定だった午前11時5分発のUA150便は欠航となった。
UA32便の緊急着陸は、国土交通省航空局(JCAB)が航空法が定める「航空事故」につながりかねない「重大インシデント」に認定。国の運輸安全委員会(JTSB)が調査官2人を派遣し、13日午後から現地調査を進めている。
ユナイテッド航空の成田-セブ線は、2024年10月27日に就航。成田からの以遠権を活用した路線で、当該機は同じく以遠権路線で、7月11日に就航した成田-高雄線の初便に投入された機体だった。UA32便はロサンゼルスから成田経由のセブ行きとして設定されているが、機材はロサンゼルス-成田が787-9、成田-セブ間は737-800で運航している。
UA32便
・ユナイテッド航空UA32便、関空へ緊急着陸 JTSBが13日から調査(25年9月13日)
・ユナイテッド航空、成田-高雄就航 以遠権で訪日・北米需要取り込み(25年7月11日)
運輸安全委員会
・李家運輸安全委員長、日航機事故40年で安全の大切さ強調(25年8月27日)
・運輸安全委、ジェットスター中部脱出で報告書 滑降姿勢と援助体制に課題(25年5月6日)
重大インシデント
・国交省、ANAウイングスに厳重注意 湖面近く降下で警報作動などトラブル相次ぐ(25年8月29日)
・24年度上期の航空事故4件、重大インシデント2件=国交省(25年7月10日)
