受信したメールの内容を自動で翻訳したり、要約する機能が、さまざまなメールサービスで提供されるようになった。一方で、AIが誤った判断を下すケースもあり、日本航空(JAL/JL、9201)は、同社が送信したメールの内容が正しく伝わらない事例が複数確認されているとして、注意を呼びかけている。

メールサービスで普及している自動翻訳・要約機能の誤表示に対し注意喚起するJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALによると、これらの機能でメールの内容が誤った内容に自動で翻訳・要約されてしまう事象が発生。これに関する問い合わせが増えているという。実際に確認された例として、国際線のオンラインチェックインに関する案内が「欠航情報」として要約された事例や、国内線の予約内容が国際線のものとして誤って翻訳され、到着地が海外の空港名に誤変換されたケースを挙げている。
実在する航空会社から届く正式なメールのため、旅慣れていない人やメールサービスの新機能に詳しくない人であれば、受信した際に誤認しかねない内容だ。また、これらのメールサービスの機能はJALが提供しているものではないが、利用者側のITリテラシーによっては、JAL側の問題だと誤解して問い合わせにつながる可能性もありそうだ。
JALは利用者に対し、メールサービスの設定を確認するよう案内しているほか、予約内容や運航状況はJALのウェブサイトでも確認できるとして、改めて案内している。
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