全日本空輸(ANA/NH)を中核とするANAグループは、全国51カ所の赤十字病院と関連施設にスズランの花とオリジナルのしおりをプレゼントした。今年で70回目となる恒例行事で、贈呈式を日本赤十字社医療センター(渋谷区広尾)で開いた。

日本赤十字社医療センターで患者にスズランのしおりを手渡すANA客室乗務員の石塚絢子さんら=25年5月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

日本赤十字社医療センターで開かれた贈呈式であいさつするANAホールディングスの芝田浩二社長=25年5月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
贈呈式ではANAなどを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)の芝田浩二社長から、日本赤十字社の清家篤社長に目録が手渡され、芝田社長と客室乗務員4人が患者にメッセージ入りのしおりを手渡して快方を願った。芝田社長は「初夏の香りを楽しんで欲しい」とあいさつした。
スズランは北海道千歳市近郊で栽培されたもので、「再び幸せが訪れる」が花言葉。しおりはスズランの香り付きで、表面にはグループ社員から公募したイラストとメッセ
ジ、裏面にはANAとスポンサー契約を締結している元プロ車いすテニスプレーヤー、国枝慎吾さんのメッセージを載せた。

日本赤十字社医療センターで患者にスズランやしおりを手渡したANA客室乗務員の石塚絢子さん=25年5月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

日本赤十字社医療センターでANA客室乗務員の石塚絢子さんらが患者に手渡したスズランやしおり=25年5月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
70回目を迎えたスズランを贈る活動は、1956年に日本赤十字社の名誉副総裁だった高松宮さまが入院患者を励ますため、ANAに提案されたことをきっかけに始まったと言われており、1956年に始まった。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響下も活動は続けられたが、客室乗務員らによる病院訪問は2020年から2022年までの3年間は見送り、2023年から再開した。芝田社長は「患者のみなさまに寄り添いたいという気持ちはコロナの時も不変だった。病院を通して気持ちをお届けできた」と振り返った。
参加した客室乗務員の石塚絢子さんは「今回初めて参加しましたが、喜んでいただけてうれしかったです」と笑顔を見せた。

日本赤十字社医療センターで患者にスズランのしおりを手渡すANA客室乗務員の石塚絢子さんら=25年5月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

日本赤十字社の清家篤社長(左)に目録を手渡すANAホールディングスの芝田浩二社長=25年5月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

日本赤十字社医療センターで開かれた贈呈式で記念撮影する日本赤十字社の清家篤社長(中央前列左)とANAホールディングスの芝田浩二社長(同右)ら=25年5月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
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全日本空輸
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