エアライン — 2025年5月20日 12:00 JST

ANA、国内線運賃リニューアル 3種区分で分かりやすく、26年5月から

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 全日本空輸(ANA/NH)は5月20日、国内線運賃を1年後の2026年5月19日搭乗分から刷新すると発表した。国際線とのシステム統合によるもので、3種類の運賃に区分し分かりやすくする。また国内線で適用するルールも国際線と共通化する。

ANAがリニューアルする26年5月以降の国内線運賃(同社サイトから)

国内線運賃を刷新するANA=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 新たな国内線運賃は、「シンプル」「スタンダード」「フレックス」の3つにリニューアルする。基本プランの「スタンダード」は基本的な付帯サービスを網羅した運賃で、事前の座席指定やアップグレードなどができる。購入後の予約変更は、手数料を支払う必要がある。購入は搭乗の前日まで。

 「フレックス」はスタンダードの上位にあたる運賃で、搭乗日当日まで購入可能で、空席待ちのほか、予約便の変更も無料でできる。「シンプル」はオプションを最小限に抑えた運賃で、予約変更やアップグレードの不可などの制限を設け、座席指定は出発24時間前から受け付ける。購入は搭乗前日まで。

 また、新たに往復運賃を導入。単純往復のほか、往復の到着地と復路の出発地が異なる場合でも往復として利用できるようにする。往路・復路を同じ運賃で同時購入する場合に適用する。このほか、指定する経由地での乗り継ぎ時間を24時間以内に拡大する。

 特典航空券は、国内線の乗り継ぎ旅程を拡大。国際線は往復のほか、6月24日予約・発券分からは片道にも対応する。

 今回の刷新は、「旅客サービスシステム(PSS)」と呼ばれる予約システムを、スペインのアマデウス社製「アマデウス アルテア(Amadeus Altea)」へ移行する一環で、ルールも国際線と共通化する。幼児の対象年齢を現行の2歳以下から1歳以下に引き下げ、2歳以上を「小児」とし、座席の確保を必須とする。

 ANAはウェブサイトのリニューアルも進めており、国内線と国際線が共通デザインとなるほか、空席照会や予約機能、画面構成を見直し、スマートフォンなどでも使いやすく、より直感的に操作できる設計に改める。現在は国際線のみ対応しているシートマップ(座席表)の事前確認が国内線でも可能になり、国際線は4月15日に公開済みで、国内線は5月29日に刷新する(関連記事)。

関連リンク
2026年5月19日搭乗分より、国内線運賃をリニューアルいたします。(ANA)
国内線の新しい予約・搭乗がスタート(ANA)
全日本空輸

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