ボーイングは現地時間2月13日、自衛隊向けに最新大型輸送ヘリコプターCH-47JAブロックII「チヌーク」を17機受注したと発表した。既存機を一部更新し、装備を近代化するもので、従来のCH-47と同様にボーイングと川崎重工業(7012)の共同生産となる。

自衛隊向けCH-47JAブロックIIと近い性能を持つ米陸軍のCH-47F ブロックII(ボーイング提供)
自衛隊が導入するのは、「Extended Range」と呼ばれるブロックIIの航続距離延長型。川重は1984年に、ボーイングとのライセンス締結後にCH-47Jの製造を始めた。CH-47JAは、大型の燃料タンクを装備し航続距離を伸ばした陸自向けの性能向上型モデルで、1993年に製造を開始した。ボーイングと川重は、これまでに100機以上のCH-47を引き渡している。
ブロックIIは、先進的なデジタルコックピット、強化された機体、改良された燃料タンクなどで性能を向上。最新設計とアビオニクスの採用で、将来的なアップグレードや運用能力を拡大できるようになっている。
ブロックIIのCH-47を採用するのは、米国、英国、ドイツに続き4番目となった。
関連リンク
防衛省
Boeing
ボーイング・ジャパン
・米陸軍、CH-47FブロックII追加発注 最新チヌーク(24年12月5日)
・川崎重工、100機目のCH-47J納入 陸自に性能向上型(17年1月17日)