カンタス航空(QFA/QF)は現地時間1月20日、シドニー-札幌(新千歳)線を12月15日に開設すると発表した。季節便で冬ダイヤ最終日の2026年3月28日まで週3往復運航し、カンタスにとって100番目の就航地になる。豪州から北海道へのスキー需要を取り込む。

シドニー-札幌線を12月に開設するカンタス航空=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
運航日は月曜と水曜、土曜。運航スケジュールは、札幌行きQF107便がシドニーを午前9時5分に出発し、午後5時55分に着く。シドニー行きQF108便は午後7時40分に札幌を出発して、翌日午前8時35分に到着する。機材はエアバスA330-200型機で、座席数は2クラス250席程度となる。
カンタスの日本路線としては4路線目で、札幌線は期間中に2万席以上を供給するという。従来の乗継便と比較して、豪州からの旅行者の移動時間を数時間短縮する。また、冬の北海道から夏の豪州への渡航需要も見込む。
カンタス航空のカム・ウォレス国際線CEO(最高経営責任者)は「札幌はオーストラリア人にとって非常に人気の高いスキーリゾート地であり、シドニーからダイレクトにアクセスできるようになる。東京や他の都市での乗り継ぎと比較して、旅行時間を大幅に短縮し、スキーを楽しむ時間を増やせる」とコメントしている。
現在の日本路線は、シドニー-羽田線が週14往復(1日2往復)、メルボルン-成田線とブリスベン-成田線が週7往復(1日1往復)ずつ。また、グループのLCC、ジェットスター航空(JST/JQ)が、関西空港へシドニーとブリスベン、ケアンズから、成田空港へブリスベンとケアンズから乗り入れている。
運航スケジュール
QF107 シドニー(09:05)→札幌(17:55)運航日:月水土
QF108 札幌(19:40)→シドニー(翌日08:35)運航日:月水土
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