エアライン, 官公庁 — 2024年4月19日 16:28 JST

ANA、シンガポール航空と共同事業開始へ 国交省が条件付きATI認可

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 全日本空輸(ANA/NH)は4月19日、シンガポール航空(SIA/SQ)と開始予定の共同事業(JV)について、国土交通省から独占禁止法適用除外(ATI)認可を条件付きで取得したと発表した。日本-シンガポールの両国間を結ぶ路線と、豪州、インド、インドネシア、マレーシアの4カ国を加えた計6カ国を対象としたJVで、関係各国での認可取得後に開始する見通し。

JVを開始する見通しのANAとシンガポール航空=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 対象となるの、国際線が日本-シンガポール間を結ぶ両社の直行便のほか、ANAが運航する4カ国(豪州、インド、インドネシア、マレーシア)への直行便。またANAの4カ国便と接続する以遠便も対象にする。国内線は羽田や成田など、シンガポール路線と接続するものが対象となる。

 JVの開始時期は未定だが、ANAによると、関係各国からのATI認可取得後に始める見通し。JV対象はANAとシンガポール航空の本体同士のみで、ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のエアージャパン(AJX/NQ)が運航する新ブランド「AirJapan」やピーチ・アビエーション(APJ/MM)、シンガポール航空系LCCのスクート(TGW/TR)は対象に含まれない。

 今回のATI認可は、両国間の路線で利用者に不利益を生じさせないようにするモニタリング体制を両社の社内に構築するのが条件で、設置期間はJV開始後2年間となる見込み。

 両社は新型コロナの拡大前の2020年1月31日に、戦略的包括提携契約を締結。当初は2021年10月末に始まる同年冬ダイヤからJVを開始する予定だった。現在はATI認可への審査がシンガポールの競争・消費者委員会(CCCS)でも進んでおり、今後は対象国での申請も予定している。

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ANA、シンガポール航空と提携 共同事業21年開始、ATI申請へ(20年1月31日)

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