エアライン, 解説・コラム — 2013年12月4日 06:11 JST

「おいしくてカロリー少ないラーメンを」JALはなぜ九州じゃんがらとヘルシーラーメンを創ったのか

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 空のラーメン戦争が激化している。日本航空(JAL、9201)が12月1日から国際線欧米発日本行き路線(一部除く)のファーストクラスとビジネスクラスで、ラーメン専門店「九州じゃんがら」とのコラボレーションメニューの提供を開始したからだ。

 人気ラーメン店とのコラボでは、全日本空輸(ANA)が人気ラーメン店「博多一風堂」のメニューを6月から欧米路線で提供開始。JALは「九州じゃんがら」を展開する九州じゃんがら・ブルカン塾本部と「JAL特製『九州じゃんがら』 ヘルシーラーメン」を共同開発した。

 欧米からの帰国便で、ヘルシーなラーメンを取り入れたのはなぜか。JAL商品サービス開発部の田中誠二・開発グループ長と曽我部沙耶香さんに、開発の狙いや機内での味の再現でこだわった点を聞いた。

JALが国際線欧米発日本行き路線で提供する『九州じゃんがら』ヘルシーラーメン=11月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

帰国便では胃にやさしいものを

 JALがヘルシーラーメンを提供するのは、2食目の軽食。好きな時に頼めるメニューだ。この中にラーメンはすでにあり、カレーと人気を二分している。このラーメンをリニューアルした。田中さんは「一人が頼むと、においに惹かれてほかの人も頼み出します」と話す。客室乗務員でもある曽我部さんは「バックオーダーが10件になることもあります」と機内の様子を説明する。

 今回ヘルシーラーメンを開発するに至ったのは、欧米路線の帰国便の乗客から、食べてももたれないものを用意して欲しいという声があったからだと、田中さんは明かす。

 現地でヘビーな料理を食べていた人にとって、帰国便では胃にやさしいものを食べたい。この点ではラーメンは2食目のチョイスから外れる。しかし、そう思いながらもラーメンのにおいが漂ってくれば、自分も食べたくなるというもの。両立が難しいニーズがあったのだ。

あくまでも「じゃんがらのラーメン」

機内食開発に携わるJALの田中さん(右)と曽我部さん=13年11月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 こうした中、じゃんがらからの提案もあり、スープや麺、具材に肉類を一切使わず、食べ応えのある「とんこつ風味」のヘルシーなラーメンを、


これより先は会員の方のみご覧いただけます。

無料会員は、有料記事を月あたり3記事まで無料でご覧いただけます。
有料会員は、すべての有料記事をご覧いただけます。

会員の方はログインしてご覧ください。
ご登録のない方は、無料会員登録すると続きをお読みいただけます。

無料会員として登録後、有料会員登録も希望する方は、会員用ページよりログイン後、有料会員登録をお願い致します。

会員としてログイン
 ログイン状態を保存する  

* 会員には、無料個人会員および有料個人会員、有料法人会員の3種類ございます。
 これらの会員になるには、最初に無料会員としての登録が必要です。
 購読料はこちらをご覧ください。

* 有料会員と無料会員、非会員の違いは下記の通りです。
・有料会員:会員限定記事を含む全記事を閲覧可能
・無料会員:会員限定記事は月3本まで閲覧可能
・非会員:会員限定記事以外を閲覧可能

* 法人会員登録は、こちらからお問い合わせください。
* 法人の会員登録は有料のみです。

無料会員登録
* 利用規約 に同意する。
*必須項目新聞社や通信社のニュースサイトに掲載された航空業界に関する記事をピックアップした無料メールニュース。土日祝日を除き毎日配信しています。サンプルはこちら
登録内容が反映されるまでにお時間をいただくことがございます。あらかじめご了承ください。