エアライン — 2023年8月24日 15:20 JST

カンタス航空、A380退役は32年度以降 A350-1000追加発注

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 カンタス航空(QFA/QF)は現地時間8月24日、エアバスA350-1000型機を12機追加発注したと発表した。同時にボーイング787型機も12機発注しており、2027年度から約10年がかりで既存機を更新していく。総2階建ての超大型機A380は、2032年度以降にA350-1000へ置き換えを進める。

32年度以降にA350-1000へ置き換えるカンタス航空のA380=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

カンタス航空のA350-1000のイメージ(同社提供)

 今回発注した2機種による置き換え対象は、最大12機保有し現在10機あるA380と、20機以上保有する中型機のA330。A380をA350-1000に置き換え、アジアと米国への国際線と一部の豪州国内線に投入しているA330-200とA330-300は、787-9と787-10で置き換えを進める(787発注はこちら)。

 カンタスでは、今回発注した787とA350は航続距離が長いことから、現在の国際線ネットワーク全路線を運航できるほか、新路線の開拓も可能になるとしており、旅客需要などに応じて2機種を使い分ける。

 このほかにカンタスは、シドニー発着でニューヨークやロンドンへ直行便を就航させる超長距離国際線計画「プロジェクト・サンライズ」の機材としてA350-1000を12機発注済みで、2026年度に初受領する見込み。今回発注分のA350-1000は、2028年度の受領開始を計画している。

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