エアバス, エアライン, 機体, 解説・コラム — 2023年6月30日 09:57 JST

英グローバル・エアラインズ、4機のA380で2024年就航計画

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 総2階建ての超大型機エアバスA380型機を使い、2024年就航を目指す英国のグローバル・エアラインズ(Global Airlines)は現地時間6月29日(日本時間30日)、4機のA380を導入すると発表した。

グローバル・エアラインズのA380初号機(同社サイトから)

 グローバル社は起業家のジェームズ・アスキス氏が2021年に設立。最初のA380の中古機を航空機リースなどを手掛ける独ドリック・アビエーションから取得したと今年5月29日に発表した。座席数は471席程度、ファーストとビジネス、エコノミーの3クラス構成となる見通しで、29日の発表では3機の導入に言及した。

ハイフライ時代のA380(エアバス提供)

 最初に受領したA380は、シンガポール航空(SIA/SQ)が2008年に受領した機体(元登録記号9V-SKC)で、エンジンはロールス・ロイス製トレント900が4基。当時の座席数は4クラス441席(スイート12席、ビジネス60席、プレミアムエコノミー36席、エコノミー333席)だった。

 その後ハイフライ(HFY/5K)が取得し、9H-MIPとして登録。3クラス471席(ファースト12席、ビジネス60席、エコノミー399席)で運航していた。グローバル社はこの座席仕様で運航するとみられる。

 また、グローバル社は英国の航空当局CAA(民間航空局)の出身者をCCO(最高商務責任者)に迎え、エミレーツ航空(UAE/EK)やロールス・ロイスなどの出身者がアドバイザーに名を連ねており、29日も新たなアドバイザー2人の就任を発表した。

 一方、航空会社として事業を行うためには、当局からAOC(航空運送事業の許可)を取得する必要があり、29日時点ではAOCに関する進捗状況はウェブサイトで発表していない。

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