エアバス, エアライン, 機体 — 2023年6月7日 00:05 JST

スターフライヤーのA320neo、トゥールーズで初飛行

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 スターフライヤー(SFJ/7G、9206)が初夏に就航を計画している新機材エアバスA320neoの初号機(テストレジF-WWIU、登録記号JA28MC)が、仏トゥールーズでこのほど初飛行した。

トゥールーズで初飛行するスターフライヤーのA320neo初号機(同社Twitterから)

 同社のA320neoは、乗客から要望が多かったWi-Fiによる機内インターネット接続サービスを無料で提供。客室はエアバスの新内装「エアスペース」を日本の単通路機で初導入し、大型化した手荷物収納棚やLED照明、新しい窓の日よけ、抗菌仕様などを採用する。これまで5つのキャリーバッグを収納できた手荷物収納棚は、エアスペースにより最大8つ収納できるようになる。

 2種類あるエンジンは、当紙が2022年4月に報じた通りCFMインターナショナル製「LEAP-1A」を選定。一方、シートについては今後発表する。スターフライヤーは2006年3月の就航時から全席に個人用モニターを導入しているが、A320neoでは廃止し、無料ネット接続サービスに置き換える。

 スターフライヤーは既存のA320の後継機として、新型エンジンを採用したA320neoを導入。最大5機をリース導入し、初号機を今年1月に受領予定だったが、ロシアによるウクライナ侵攻や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、サプライチェーンが世界的に混乱しているため、エアバス側で納入遅延が生じている。

 スターフライヤーによると、本社を置く北九州空港までのデリバリーフライトの様子なども、特設サイトで配信を予定しているという。

トゥールーズで初飛行するスターフライヤーのA320neo初号機(同社Twitterから)

トゥールーズで初飛行するスターフライヤーのA320neo初号機(同社Twitterから)

トゥールーズで初飛行するスターフライヤーのA320neo初号機(同社Twitterから)

関連リンク
A320neo特設ページ(スターフライヤー)
スターフライヤー
Airbus

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