エアライン, 機体, 空港 — 2023年5月29日 12:24 JST

中国の国産小型機C919、初の商業運航 中国東方航空の上海発北京行き

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 中国のCOMAC(中国商用飛機有限責任公司)が開発・製造する小型機C919型機の初号機(登録記号B-919A)が現地時間5月28日、商業運航を開始した。最初の顧客である中国東方航空(CES/MU)が運航する上海(虹橋)発北京(首都)行きMU9191便が初便となった。

中国東方航空のC919(COMACのサイトから)

 MU9191便は、上海虹橋国際空港の第2ターミナルを28日午前10時11分(定刻同45分)ごろ出発し、同32分にRWY18Rを離陸。北京首都国際空港のRWY18Lに午後0時31分に着陸(同午後1時10分到着)した。B-919Aは同日の折り返し便の北京午後2時50分発上海行きMU9192便にも投入された。

 中国東方航空は、C919を上海虹橋-成都線の定期便に29日から投入。29日は上海午前8時10分発の成都行きMU9197便から運航を開始した。座席数は2クラス164席で、ビジネス8席、エコノミー156席となる。配列はビジネスが1列2-2席、エコノミーが3-3席で、シートも中国で開発したとうたっている。

 C919は、ボーイング737型機やエアバスA320型機の機体サイズに相当する単通路機で、メーカー標準座席数は2クラス158席で最大1クラス192席、航続距離は標準型が4075キロ、航続距離延長型では5555キロ。2015年11月2日にロールアウトし、2017年5月5日に初飛行した。安全性を当局が証明する型式証明は、CAACから今年9月29日に取得したが、FAA(米国連邦航空局)などからは未取得のため、中国国内の運航にとどまる。中国東方航空には2022年12月9日に初納入した。

 エンジンは、CFMインターナショナル製新型エンジン「LEAP-1C」を搭載。LEAPシリーズは単通路旅客機向け次世代エンジンで、C919向けのLEAP-1Cのほか、エアバスA320neoファミリーで選択できるLEAP-1Aと、ボーイング737 MAXに独占供給するLEAP-1Bの3モデルがある。

C919の就航記念式典(COMACのサイトから)

試験飛行する中国東方航空のC919(同社サイトから)

中国東方航空へ初納入されたC919(COMACのサイトから)

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